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大荒れの近畿地方で危機一髪。(最長片道切符の旅18日目)

こんにちは、最長片道切符の旅18日目となりました。今日は和歌山を出発して、奈良、大阪、京都、三重、滋賀、そして再び京都、再び滋賀、最後は岐阜がゴール地点です。

なぜこのようにクネクネした行程となるのか、これは以下に添付する写真で十分に説明がつくでしょう。

それでは、早速、和歌山を出発です。

不穏なニュース

紀三井寺駅から和歌山駅に向かい、和歌山駅から和歌山線で奈良方面へと抜けます。

紀三井寺駅。
裏の山に紀三井寺がある。
143本目 紀三井寺6:06発 普通 和歌山行き 322M
和歌山駅。

とここで、聞き捨てならない運行情報を目にします。

今日通る草津線が止まっている。

草津線に止まられると、まともに沿線に代行輸送のない路線ですから、最長片道切符のルートがまたまた破綻してしまいます。大雨に伴う落雷による信号系統の機械がイカれたという話だそうですが、どうにか復旧が間に合ってほしいと祈りつつ乗り換えます。

144本目 和歌山6:44発 普通 王寺行き 432M
和歌山線にお乗り換え。
笠田駅。
隅田駅。これで「すだ」かい。
なおも不通。と、ここで。

乗車中の王寺行きですが、この先、和歌山線も大雨による遅延でダイヤが乱れており、急遽、王寺行きから五条行きに変更になりました。プチパニックですが、五条駅に着いたところで、乗り継ぎの列車が、よくわかりませんが待機していたのでどうにかなりました。

北宇智駅。
五条駅。なぜか王寺行きが待機している。あれに乗る。
玉出駅。
高田駅。
大丈夫かなぁ。
高田駅で万葉まほろば線にお乗り換え。
145本目 高田9:26発 普通 奈良行き 534S
柳本駅。
奈良駅。

奈良で鹿見物

奈良に来たからには、奈良公園で鹿を観察するしかないのですが、僕の中で奈良観光と言ったら、1時間の短い乗り継ぎ時間で鹿と戯れて、柿の葉寿司を食べる以外の選択肢がないのです。

猿沢池。
興福寺。
むしゃむしゃ。
メェェェ。ん?
虚無。
ずーっと戦っているが、何をもって勝ちなのか。
そもそも勝敗はあるのか。
道を塞ぐな。
悲劇の鹿せんべい。
発情期なのか。

やはり、奈良公園の鹿たちはいい意味で品がなくて好きですね。ずっと見ていられます。っと、今日はそんなことしてる場合ではないのです。草津線が動くかどうかもわからないのだから。


とりあえず木津まで急ぐ

奈良からは大和路線で天王寺へ。そのまま大阪環状線をぐるりと回って京橋。京橋からは学研都市線こと、片町線で木津まで向かいます。

木津に着いた時点で、草津線の運行状況により、進路を判断しようということにしました。場合によっては木津から奈良線で京都へ向かって、山階から旅を再開させることも可能ですからね。

146本目 奈良11:45発 普通 天王寺行き 3365K
近鉄奈良駅。たまーに、ここまで鹿が迷い込んでくる。
奈良名物・柿の葉寿司。
天王寺駅。あべのハルカス。
今回は大阪は素通り。
大阪駅。
551の肉まん食べたかった。
京橋駅。

大阪環状線は発車メロディが各駅こだわりがあって面白いですよね。東京の山手線にはない楽しさです。京橋からは片町線へと乗り換えです。

京橋という街の印象が変わったかもしれない。
147本目 京橋13:15発 普通 四條畷行き 5970M

せかせかと前に進んでおいてなんですが、ちょっとこの先、とある駅で降ります。

なぜこんないい天気で草津線は止まってるのだろう。
その駅とはここ、はなてん駅。
ぜぇったい読めない。
148本目 放出13:28発 普通 木津行き 5972M
木津駅。
と、ここで、運転再開見込み15時ごろという知らせが入る。

15時というのは、絶好のタイミングで、これを逃すと、この後山科を夕方の18:57に出発すら湖西線の新快速に間に合わなくなってしまいます。これに乗れないと今日中に琵琶湖を一周して、岐阜県に突入することは無理、諦めざるを得ません。

しかし15時に再開するというのですから、ここは一か八か木津から京都へ逃げず、本来のルート通り、さらに関西本線を乗り継いで、加茂・柘植方面へと向かうことにしました。

木津駅の駅員さんとも念入りに確認し、行ってみようということになったのです。

ドキドキハラハラの草津線

149本目 木津15:28発 普通 加茂行き 3376K
まずは、加茂へ。
すごいところを走るなぁ。
150本目 加茂15:41発 普通 亀山行き 242D
大河原駅。
月ヶ瀬口駅。
伊賀上野駅。忍者が現れ始めた。
曇天と晴天。
柘植駅。

ここ柘植つげ駅から乗り換える草津線が、本日の予定を狂いに狂わせている張本人なのですが、草津線も草津線で今日朝8:15に見合わせていた状態から復旧したのに、8:33に再び落雷で信号系統の機械が損傷、といったかたちらしく散々な状態です。

ダイヤも乱れに乱れまくっており、次に柘植駅に草津線の車両が来るのが何時かもわからない状態でした。ホーム上で待っているお客さんの中には駅員さんに、大声で質問をしている人もいました。

そんな中、僕はJR西日本が公表している列車の走行位置を確認するサイトを調べ、あと20分経ったら来るなぁ。とか、考えていました。そしたら、やっぱり来ました。

輝いて見えた。
151本目 柘植17:12発 普通 京都行き 5375M
貴生川駅。
石部駅。
各駅で反対列車との待ち合わせで不定期で止まる。
間に合ってくれよぉ。
さっきまでが嘘のように晴れている。
西陽が差し込む車内が美しい。
街も煌めいて見える。

このあと、草津線が草津で東海道本線と合流するわけですが、どちらを優先するかの兼ね合いにより、山科18:57に間に合うか間に合わないかが決まります。

草津線の車掌さんは駅を出発するたびに、毎回遅れたことの謝罪を「もういいよ。」と思うくらい再三繰り返していました。また、僕が個別に、「山科到着は何時くらいになりそうですかね?」と質問したのに対しても、「もしかしたら、草津でもっと早く着くやつに乗り換えた方がいいかもしれません」と助言してくれました。

琵琶湖一周間に合うか

草津駅に到着した段階で、遅れが13分。このままだとまずい。そこで、車掌さんが、明らかに自分に向けた車内アナウンスをしてくれます。

「山科駅18:57発の、湖西線新快速につきましては、神戸線内人立ち入りの影響で遅れが発生しておりますが、山科・京都方面へお急ぎのお客様は、草津駅を先に発車します4番線の網干行きにお乗り換えください。」

なるほど、あれか!ということで草津で乗り換え、時刻表通りに走っている琵琶湖線に乗り換えます。

152本目 草津18:27発 快速 網干行き 817T
草津駅。
山科駅。間に合った。1846分。

間に合いましたねぇ。よかった。あとは安心して、琵琶湖を一周ぐるっと回って岐阜まで辿り着くだけです。

153本目 山科18:57発 新快速 敦賀行き 3804M
比叡山坂本駅。
おごと温泉駅。
近江今津駅。
安曇川駅。
近江塩津駅。
地下通路で北陸本線に乗り換え、米原方面へ。
154本目 近江塩津20:10発 普通 米原行き 142M
米原駅。
155本目 米原21:07発 快速 豊橋行き 2538F
穂積駅。

今日のゴールは岐阜駅の何駅か手前の穂積駅。ここから歩いて30分の快活へと向かいます。


午前中、鹿と遊びすぎたせいで、午後はハラハラドキドキな展開となりました。今後はあまりこういうことがないよう、後先のことまで考えて行動しようと思います。

稚内から7421.6km / 肥前山口まで3538.9km

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