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【青春18で行く】鉄道唱歌1人旅(東海道編第31番)

31番

見よや徳川家康の 興りし土地の岡崎を
矢作の橋に残れるは 藤吉郎の物語

岡崎駅に到着しました。実は、岡崎市の中心はJRの岡崎駅にあるというわけではなく、名鉄の東岡崎駅周辺にあります。ということで、ここから愛知環状鉄道と名鉄に乗り換えて東岡崎という駅に向かいます。駅前の徳川家康を見に行くためです。

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この岡崎は徳川家康生誕地の地として知られており、市内にある岡崎城は徳川家ゆかりの地として名高い観光名所となっております。馬に跨った徳川家康の姿が確認出来たら、次はまた名鉄に乗って2駅の矢作橋という駅に向かいます。岡崎の周辺は乙川や矢作川などの川が交錯し、列車に乗っていても何度も鉄橋を渡っていることが確認できます。その矢作川という川に架かる矢作橋という橋には唱歌にも登場する言い伝えが残されているのです。

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幼少期の豊臣秀吉は、日吉丸という名前で、12歳の時に尾張の奉公先を飛び出し、岡崎周辺で野宿をしていました。ある日、矢作橋の上で昼寝をしていたところ、当時ここらへんで勢力のあった蜂須賀小六という盗賊が通りかかり、昼寝をしている日吉丸の頭を蹴飛ばしてしまいました。なかなか痛々しいですが、生意気な日吉丸は「謝罪の一つもないとはどういうことか」と反撃します。これを受けて蜂須賀小六は「いい度胸だ、その度胸を認めて手下にしてやろう」と日吉丸を手下にするのです。ここ矢作橋は、のちに天下を取る豊臣秀吉という男が誕生したきっかけを作り出した橋であり、これを称え、橋のたもとには写真のような二人の石像が置かれているのです。

真っ暗の中、この橋を渡り岡崎公園という駅まで1駅区間だけ歩きました。ホテルに着いたら、受け取った地域共通クーポン1000円分で近くの回転寿司に行きました。10皿まで食べても実質無料となる魔法のチケットを手にしたようなものです。人生で初めて一人で回転寿司に行くことになりましたが、物理的にお腹も満たされたし、精神的にも満たされるものがありました。

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青春18きっぷ2日目の旅もこれにて終わりです。朝、三島で起きて沼津の海岸を歩き、清見寺を訪れ、三保の松原を訪れ、安倍川・大井川・天竜川・浜名湖を渡り、豊川稲荷を訪れ、蒲郡海岸を歩く。全て1日の出来事とは思えない充実した一日でした。

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12月19日、朝早く起きて朝食を食べに行きます。最上階にあるレストランから岡崎市内を一望しながら、朝からQOLを爆上げしていきます。3人前相当の量をいただいたら、早速出発です。

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ということで、鉄道唱歌としてもだいたい半分くらいが終わりました。長かった静岡県も終わり、明日は名古屋・京都と大都市圏に足を踏み入れていきます。

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