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20歳の夏休み全部使って日本一周してみた(37:大阪〜河口湖)

第37日目

早速ネタバレしますが、タイトルを見れば、今から僕が何をしようと企てているか勘づく人もいるかもしれません。今まで訪れた都道府県はほぼ全て通り過ぎるだけでなく、その土地に降りて観光してきました。残る2県は山梨と静岡です。山梨と静岡の県境には日本人には知らない人がいないと思いますが、日本一高い山が聳えていますね。この旅の最後フィナーレを飾るアクティビティは富士登山です。

さてさて、まずは大阪から御殿場を目指します。青春18きっぷは使えません。使えたら普通に東海道本線と御殿場線を永遠と乗り継いで行くのですが、昨日使い切ってしまったので、別の交通機関で行く必要があります。普通の人であれば、大阪から三島もしくは小田原まで東海道新幹線、その後路線バス等を乗り継いで行くルートを思いつくはずです。しかし、新幹線は高額な乗り物で、この貧乏旅行には似つかわしくない存在です。迷いに迷った結果、捻り出した僕の答えは東京行きの高速バスです。

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あまり知られていない事実だと思うのですが、大阪から東京に向かう高速バスは途中、東名高速にある何箇所かのバス停で停車し、客を拾ったり降ろしたりします。僕は一度、東京から大阪に行く高速バスを利用したことがあるので、知っていたのですが、このJRバスは下りの場合、厚木や御殿場、浜松などで乗客を拾い、逆に登りの場合はそれらの駅で乗客を降ろしてくれるため、御殿場〜大阪・京都などの中途半端な距離の移動を実現させてくれる乗り物でもあるのです。

10時10分に大阪駅JR高速バスターミナルを出発するグラン昼特急8号に乗車し、一気に東へ向かいます。吹田あたりから高速に乗り、気づけば京都市内に入っております。近畿地方は今日もひたすらに天気が良いです。途中、忍者で有名な滋賀県の甲南パーキングエリアで休憩があり、名古屋を過ぎて、浜名湖の近く三ヶ日(みっかび)というところで運転手の交代があります。その後すぐに浜名湖パーキングエリアで2階目の休憩があった後、浜松、静岡、富士、御殿場と高速道路のバス停に停車していく形になります。

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東名高速にあるバス停の名前を表示しているプレートはJRの運営下にあるせいか、とても駅名標と似た作りをしていて面白いです。

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これは僕がよく聞けよって話なのですが、運転手さんの車内アナウンスがやけに声が小さかったです。まるで耳元でこそこそ話をしているかのような声量で、シートベルト着用についてや到着予定時刻の案内がされます。運転に集中しているのか、そういう声の人なのか、眠いのか知りませんがちょっと不安でしたね。しかし、御殿場のバス停で降りる時に見た運転手さんはサングラスをつけていてゴリゴリ運転手ですみたいな感じでした。

御殿場では、夏休み中、最低1週間に1回はインスタのストーリーで見たでお馴染み、静岡県内に展開するさわやかのげんこつハンバーグを食べようかと思ったのですが、待ち時間2時間半、72組などふざけたことがホームページに書いてあったので諦めました。これを待っていたら今日中に河口湖に行けなくなってしまいます。御殿場駅では東京からやってくる母親と待ち合わせをし、登山前の荷物整理を行いました。

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さわやかのハンバーグが食べれなかったので、急遽御殿場駅併設のラーメン屋でラーメンを食べることにしたのですが、醤油ラーメンを食べている途中、店内に流れているbgmが「スシ食いねェ!」に変わり、「ここの寿司屋は日本一!」などと聞きながら、ラーメンをすする謎の構図となってしまいました。ラーメンは美味しかったですよ。

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御殿場から河口湖への移動はこれといった鉄道が走っていないので、富士急バスに乗るしかありません。雨が降った後に夕暮れの太陽が差し込み、山中湖周辺には虹ができていました。一度、須走の樹海のような山奥へ入ってから河口湖の方へ抜ける道を走り、富士吉田市が近づいてくると山奥から降ってくるバスの車窓には点々と街の明かりが見えてきます。2枚目の写真、ブレていますが、写真を拡大すると七色にライトアップされた直線の構造物が見えると思います。おそらく、富士急ハイランドのジェットコースターの類だと思われます。

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というわけで、本日は大阪からバスに乗って移動しただけの1日でした。唯一の観光がさわやかのハンバーグのつもりだったので、残念ですが、登頂して下山して戻ってきたらまた食べる機会もあるかもしれませんし、まだ諦めていません。昨日今日と緩い計画の日が続きましたが、明日からのビッグイベントに備えるためです。今日は河口湖駅の近くのゲストハウスに泊まっています。明日朝、五合目へ向かうバスに乗って、遂に富士登山開始です。

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