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細菌とウイルスの違いを最近知った

3度目の緊急事態宣言が出てしまいましたね😰

思えば、コロナによる緊急事態宣言が発令されたのは昨年の4月でした。

まず、2020年4月7日に東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の7都府県が対象となり、その後4月16日に全国に拡大されました。

しかも最近は「変異株」なんて言葉も飛び交ってます。

自慢じゃありませんが、私はウィルスとか細菌とか理科系の科目がニガテでして…。両者の区別がついてないし「変異株」なんて言葉を聞いても「ヤクルトに入ってるアレの仲間かな?」ぐらいのレベルです😎

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しかし最近、たまたま読んだ本に「細菌」と「ウィルス」の違いを大変分かりやすく解説してくれていたので受け売りで書いてみます。

といっても、内容的にはおそらく、中学や高校で理科や生物の授業をちゃんと受けていた人からすれば

「いや、そんなん常識でしょwww」

というレベルの話だと思いますが笑

もしかしたら私のように「変異株」と聞いて「乳酸菌シロタ株」がまっさきに頭に浮かんでしまうような人もいるかもしれないので、そういう人向けの内容です。

細菌とはなにか

まずはじめに明らかにしておくべきことがあります。

それは

「細菌」は「生物」である。

ということです。

( ゚Д゚)ハァ? 生きてるんだから当然「生物」に決まってるだろ!

と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

そもそも「生物」の定義って何でしょうか?🤔


この世界には色んな「生物」がいます。

犬、鳥、魚、昆虫、ミジンコ、ミドリムシ。みんな「生物」です。

あ、もちろん我々「人間」も。

じゃあ「植物」は?

植物」も「生物」ですよね。

じゃあ「」は?「」は?

」や「」は「生物」ではありません。

なんとなく感覚的には分かると思います。

一般に「生物」であるためには次の3つの条件を備えている必要があるとだとされているようです。

(1) 外界と膜で仕切られていること
(2) 代謝(物質やエネルギーの流れ)を行うこと
(3) 自分の複製を作ること

で、「細菌」はこの3つの条件を満たしているので「生物」なんです。

後で例示しますが、乳酸菌とかO-157は「生物」です。

なんでわざわざこんなことを書くのか?

何となく想像ついているかもしれませんが、

「ウィルス」は「生物」ではない。

からなんです。

細菌とウィルスの構造の違い

「細菌」は「生物」の定義にあったように、自らと外界を隔てるモノがあります。それが細胞です。細胞壁を通して外界から栄養を取り込み(代謝)、細胞分裂で増えていきます。

しかし、ウィルスには細胞壁がありません。ウィルスは遺伝子をタンパク質で包んでいるだけなんです。だから自分の力だけでは外界から栄養を取り込むことができません。栄養がなければ、自分を増やすことはできません。

図にするとこんな感じ。(分かりやすいので引用させてもらいました)

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(画像引用元:https://amethyst.co.jp/1164/)

でも、実際にはウィルスってめっちゃ増えますよね。

コロナだってインフルエンザだってめっちゃ蔓延してますよね。

細菌のように細胞壁をもたないウィルスが、いったいどうやって自分の遺伝子を増やしているのか?

そのタネが、じつは

生物の細胞に「寄生」すること

なんです。

ウィルスは他の生物の細胞に取りついて、取りついた生物の細胞から栄養を吸い、その栄養を使って自分の複製(コピー)を作るんです。ウィルスに栄養を吸われた細胞は破壊されてしまいます。うーんコワイ。

ウィルスは生物じゃない。けど・・・

ウィルスが「生物」であるための3条件をどこまで満たしているのか、整理してみましょう。

「生物」であるための3条件

(1) 外界と膜で仕切られていること
(2) 代謝(物質やエネルギーの流れ)を行うこと
(3) 自分の複製を作ること

(1) ・・・ × 満たさず
(2) ・・・ × 他の生物頼み
(3) ・・・ ○ ここだけはしっかりやる!

となりました。

生物」として自立せず、食い扶持を他の生物に依存しているクセに「自分のコピーを増やすことだけは熱心」という感じですね。ヒモかな?

勤勉な性格の日本人からすると

「働かざる者、増やすべからず」

という言葉を送りたくなるような存在と言えます。

また「生物でもないし、非生物でもない」「生物と物質の中間」のような、非常に曖昧な存在ともいえます。

そう考えると、なんかすごい存在にも思えてきた。ウィルス。

ウィルスは(3)でコピーを作る時に変異することがあり、それが変異株と呼ばれる者の正体です。環境に適応して進化するといってもいいのかもしれませんが。

ちなみに「複製時にオリジナルと全く同じものができないことがある」という事情は細胞分裂でも同じ(ガン細胞の発生メカニズム)なので、細菌にもコピーミスによる変異はあるはずです。

ウィルスは殺せない

ウィルスは「生物」じゃないので、殺せないんです。

抗生物質ってあるじゃないですか。ペニシリン的な。

でも抗生物質って「細菌」に対して効かせるモノであって「ウィルス」に効くモノじゃないんだそうです。

なぜかというと、抗生物質は「細胞壁を破壊する物質」だから。

それって人間の細胞も破壊されないの?」と思いきや、人間や動物の細胞には細胞壁がない(細胞膜しかない)のでへーき。らしいです。

ちなみに、インフルエンザに罹ると抗生物質を処方されたりしますが、あれはインフルエンザウィルスで細胞が破壊されまくって身体が弱ってるときに他の細菌に感染しないようにするためなんだそうです。別に抗生物質がインフルエンザウイルスに対して効果があるわけではないんですね。知らんかった。

さらに言うと「タミフル」は「抗ウイルス薬」というようです。「抗ウィルス薬」はウィルスが体の中で増殖する速度を抑制するものであって、殺すわけではないんですね。

だからコロナウィルスに抗生物質を打ってもムダということです。細胞壁がないから。

さいごに:ウィルスと細菌の種類

さいごにウィルスと細菌の種類をいくつか挙げてみます。

なお「細菌」には良い奴もいます。「ウィルス」と並べて書くと「細菌」も悪いイメージが沸きがちですが、決してそんなことはなくて、中には人間にとってありがたい細菌もいます。

■細菌

●良い(ありがたい)細菌の例
・乳酸菌
・イースト菌
・ビフィズス菌

●悪い(ありがたくない)細菌の例・黄色ブドウ球菌
・サルモネラ菌
・O-157
・炭疽菌

■ウィルスの例

・インフルエンザウィルス
・エイズウイルス
・ヘルペスウィルス
・コロナウィルス


何が言いたいかっていうと、

せっかくの鳥獣戯画展に行けなくなったじゃないかコロナのバカヤロー!😭


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