マガジンのカバー画像

東洋の哲学まとめ

64
東洋の哲学(主に仏教、禅、儒家、老荘、神道)について書いた記事が増えて来たのでまとめました。哲学以外のも混じってるかも。
運営しているクリエイター

記事一覧

東洋流のプロフェッショナルとは

こんばんは🌙 「1か月間、毎日ブログを書く!」の企画に参加して今日で15日目、ようやく折り返し地点ですが、まだまだ続けます🏃‍♂️ 今日のテーマは「プロフェッショナル」です。 なんで突然こんなテーマになったかというと、今日会社で「プロフェッショナルとはなにか?」という問いに向き合わなざるを得ないイベントがあったからです(この時期によくある人事系イベントです😪)。 皆さんは「プロフェッショナル」とはどんな人だと思いますか? 上で挙げたような人は「プロフェッショナル」と

東洋思想的にアジャイル開発する

こんばんは🌙 「アジャイル」っていう言葉をご存知でしょうか? 英語で書くと「Agile」で、直訳すると「俊敏な」とか「敏捷な」みたいな意味になります。 ドラクエやファイナルファンタジーのようなテレビゲームで、キャラクターのステータスに「AGI」っていうのがあったりするんですが、あのAGIです。「すばやさ」とか「敏捷性」ですね。 「アジャイル」はソフトウェア開発の文脈で使われることが多いです。 「アジャイル開発」とか「アジャイルソフトウェア開発」と呼ばれます。 ソフ

東洋思想流の組織運営のコツ

こんばんは🌙 私はいまコテコテの日本企業で「中間管理職」をやっております。部下は7名おり、20代の若手から50代のシニアまで幅広い年代が揃ったチームなのですが、たいへん恵まれたことに全員とても優秀です。いつもしっかり将来を見据えながら仕事を進めてくれるので、私が出る幕はあまりありません😅 そんな恵まれた組織を運営していくのも中間管理職に与えられた役割なのですが、私が組織運営していく中で意識的に取り入れている東洋思想の考え方をご紹介します。 それは「陰陽」です。 ※ちな

「有事の際」に儒教が果たす役割とは

ロシアによるウクライナ侵攻が続いています😰 戦争とは「正義と正義のぶつかり合いである」と誰か言ってた気がします。 ロシア・ウクライナ双方に「言い分」はあるのだと思いますが、ロシア側の「言い分」はこんな感じ👇 ウクライナ東部の紛争でロシア系住民の安全が脅かされている。だから軍事的解決を取らざるを得なかった。 ほうほう、そうなんですね・・・。 なるほど、なるほど・・・。って さて、今回は前回に続き「有事の際に宗教ができること」について考えてみます。前回は仏教で、東日本

「有事の際」に仏教が果たす役割とは

ロシアがウクライナに侵攻しました。私自身はウクライナ人の友人がいるわけでもないし、仕事やプライベートでウクライナと直接的な関わりはありません。でもウクライナの人たちが理不尽に日常を奪われ、大切な人とも離ればなれの辛い生活を余儀なくされている様子は心が痛みます。そして「戦争」という悲劇をおっ始めたロシアのリーダーに怒りを覚えます。 ところで昨日(3/11)は11年前に東日本大震災が起きた日です。私は会社のオフィスにいたので当日も帰宅困難者になりかけましたが、数時間かけて歩き、

「宇宙のあり方」を「自己のあり方」として生きる (儒教編②)【徳】って何?

東洋思想かぶれの者です🌝 わたしたち日本人の価値観や文化、モノの考え方に多大な影響を与えている儒教が『宇宙のあり方を自己のあり方として生きる』という東洋思想の根底に流れる考え方をどのように説いているかを紹介するシリーズその②です。 その①はコチラ👇 「そもそも東洋思想ってなに?」「そもそも儒教ってなに?」という方はコチラもどうぞ👇 古代中国人は北極星を中心として無数の星々が一切の混乱や衝突がなく動く様子に、争いが絶えず混乱した社会に安定と平和を取り戻すヒントを得ました

「宇宙のあり方」を「自己のあり方」として生きる (儒教編①)【秩序と創造】

タイトル画像と「弱P弱P前弱K強P」でピンと来る方は同年代かもしれません。よろしくお願いします。 前回のポストで クソ長い 前フリも終わったので今回から本題に入ります🤤 4世紀頃に日本に伝わり、私達日本人の価値観や文化、モノの考え方に多大な影響を与えてきた「儒教」では『「宇宙のあり方」を「自己のあり方」として生きる』という東洋思想の根底に流れる考え方をどのように説いているかを紹介します。 ※この記事が指す「儒教」は主に「孔子・孟子が大成した儒教」を指します。特に朱子学以

「宇宙のあり方」を「自己のあり方」として生きる (儒教編 前フリ)

こんにちは。東洋思想かぶれ6年目に突入した者です🤤 私は東洋思想研究家 田口佳史先生の講義をずっと受けているのですが、田口先生がしきりに「皆さんが東洋思想の語り手になってほしい」と仰っしゃいます。つまり「インプットばかりじゃなくアウトプットもしなさい」と。 「いやー、東洋思想って学べば学ぶほど、知らなきゃいけないことがたくさん出てくるので、まだまだ人に教えるってレベルじゃないんですよー🤮」って言い訳しながら昨年もインプットに邁進しておりましたが、先日、昔の講義メモを読み返

「東洋思想」っぽい生き方って何?

こんにちは。寒い日が続きますね❄ これまで東洋思想について学んできたことを、昨年末から少しずつ整理し始めています。振り返ってみると、やはり私は儒教(儒家思想)のインプットが多いようです。 残しているメモの量や蔵書量の比率はだいたいこんな感じでした👇 こうしてみると道教と神道が随分少ないんですよね。といっても、これらにピンポイントでフォーカスしたメモや本が少ないというだけで、部分的に老荘・神道に触れているものは多いのですが。自分で「東洋思想は万遍なく学ぶ方がいい」と言って

[東洋思想]オススメの入門書(仏教・禅編)

こんばんは!🌙 前回に引き続き、東洋思想の入門書としてオススメの本を紹介します。 前回は「儒教」編でしたが、今回は「仏教・禅」編です。 ルールは儒教編と同じで、以下の観点を重視して本を選んでいます。 1) 何度も読み返したくなること (≒実際に私が折に触れて読み返している) 2) 読みやすいこと (≒アカデミックで難解な解説が続くような本は辛い) 3) 実績があること (≒ベストセラー。広く親しまれている) と言っても、これらの「観点」に基づくスコアリングは私の主観によ

[東洋思想]オススメの入門書(儒教編)

こんばんは。 いよいよ本格的に寒くなってきましたね☃ 先日ポストした記事に、 「オススメの東洋思想の入門書があれば紹介してほしい」とのコメントを頂きました。記事にコメントを頂けるのは、とても嬉しいです。(工楽ノ佑さま、ありがとうございました!😆) 実は過去にも「東洋思想をどこから学ぶのがよいのか、取っ掛かりとなる本を教えて欲しい」という相談を受けたことがあります(noteではない場で)。都度、その人に合いそうなオススメの本を紹介していたのですが、よく考えたらnoteでも書

「東洋思想」を満遍なく学ぶ理由(2021年度末版)

こんばんは🌙 久しぶりにnote書こうと思ったらエディタが新しくなったんですね! せっかくなので新しいエディタで書いてみました☺ このnoteで一貫して書いていますが、私は「東洋思想」なるものが好きです。西洋の思想について書かれた本も読みますが、やっぱ自分には東洋思想が馴染む気がします。 「東洋思想」って何?という方のために簡単に説明しておきますと、東洋(インド以東)で生まれた思想・哲学全般を指しますが、とくに日本で独自の進化・発展を遂げたものを指します。 具体的には

人生の目的は「幸せになること」なのか?

こんばんは。 寒くなってきましたね。いよいよ冬が来たなって感じがします。 すっかり更新をサボってしまいました😅 このポストのテーマは 「人生観」です! 久しぶりの投稿で割とヘビーなテーマですが🤤 最近の学びの中で「そうか!」と思わず膝を打ったのがこの話だったので、記憶が薄れないうちに残しておきます。 「人生観」とはなにかそもそも日常会話であまり使わない言葉ですね。「人生観(ジンセイカン)」。 仲の良い友人や会社の同僚と飲みにいったときに、二次会の中盤ぐらいから

「禅の極意」を漫画化してみた

前回の記事で紹介したWorld Makerを使って、過去に自分で投稿した記事を漫画化してみました。 有名な作品やコンテンツを漫画化するならともかく「自分で書いた記事を自分で漫画化するってどないやねん」とセルフツッコミを感じつつもWorld Makerの操作に慣れてきたこともあってサクサクと作ってしまいました。 ちなみに漫画化した自分の記事はコチラ👇 (2019年10月・・・2年も前なのかコレ) まぁ、自分で書いたといっても、元ネタは有名な禅の昔話なので、完全なオリジナル