ホクレンとカルビー

日経新聞を見ていてこんな記事が出ていました。

みなさんもご存知のカルビー社と北海道の農協のホクレンがジャガイモなどの北海道農産物の振興に向けて連携協定を結んだというものです。連携自体は2020年8月5日に締結しています。

地元の十勝では畑作が盛んで、小学生か中学生頃に授業の一貫で収穫体験に行ったこともありますし、少し街を外れると広大な土地が広がっています。
カルビー社はポテトチップスをはじめ様々な商品が有名ですし誰もが知っていると思います。ホクレンも、地元の人であれば農業には携わっていない人でも存在自体は知っているはずです。

ただ、この記事を読むまではその両者に確執があることは知りませんでした。カルビー社はホクレンを通さずに直接農家さんと契約をしてジャガイモを調達しようとしていました。北海道では国の検疫に合格した種イモはホクレンが一括で受託管理していました。そのため、カルビー社と契約した農家さんは種イモが手に入りにくかったそうです。

このような確執がありながらも今回の提携に至ったのは、食生活の変化によるものです。生鮮用ジャガイモの消費量は120万トン(1970年代)から65万トン(2010年代)に減少しました。一方、加工用は20万トンから50万トンに増加しました。

そのような背景から、ホクレンも加工用に活路を見出す必要があったようです。

農業界を取り巻く課題を解決するために、時間が経ってこのように手を取り合っていくというのは良いことであると個人的には思います。きっと様々な葛藤もあったとは思います。しかし、人と人がお互いの意見を尊重し合ってより良くしていこうというものの結果だと伺えます。

この記事を見て、やはり何かを学ぶ時には、自分に何かしら関わりがあるものから入るとわかりやすかったり吸収しやすかったりすると実感しました。何か新しいことを学ぶ時にも、自分との関わりを見つける、無ければ自分との関わりを創るというのは大事になりそうです。

広い目で見るのも大事ですが、まずは自分に近いところに目を向けてもいいのかもしれませんね。本日もありがとうございました。


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