ブータンの目標

農業デザインの会社のファームステッドさんの二冊目の著書の「農と食と地域をデザインする」を読みました。
地元帯広の企業様で個人的に陰ながら応援しています。

各生産者の方々のブランディングの事例が掲載しているのですが、それぞれの組織のこだわりや経営理念を学ぶことができてとても勉強になりました。

その中で興味深いところがありまして、「ブータンは2020年までに自国の農産物をすべて有機栽培にするという目標を掲げています」という記載がありました。
沖縄のみやぎ農園さんの事例紹介のページに載っていまして、JICAのホームページにも同様の記載がありました。(しかし、リンクが貼れませんでした)

現実は除草方法や作物への窒素供給などの農業技術に乏しく、特に雑草による日照妨害や栄養素の奪取により、主要作物の米の自給率は50%程度に留まっているそうです。また、機械化が十分に進んでいないため手作業で農作業を進めるのが主流で、結果的に重労働になっているようです。そのため、若手を中心に農業への就業を敬遠し労働力不足という問題も抱えているようです。

しかし、2015年度の採択案件の概要に記載があったため、それから月日が経って改善している可能性も考えられます。
国を上げて農業のあり方を変えようとしているブータンにはこれからも注目していきたいと思います。

大学時代の研究室の先生が仰っていた「グローバルに考えて、ローカルに活かす」という言葉は自分の中でも大切にしていて、日本だけではなく外の国の動きを知ると活かせることがあるのではないかと考えております。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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