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『言葉の本当の意味』

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誰でも知っている、誰でも使っている言葉でも、その本来の意味が存外知られていない言葉を、これから五つ上げて(挨拶・我慢・無念・成仏・合掌)その真なる意味を明らかにしましょう。
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#本来

「無念(むねん)」(第3回) 

「無念(むねん)」(第3回) 

無念といえば、「無念残念」などと使い、心残りなことをいいますが、本来の意味ではありません。

元の意味は読んで字のごとしで「念(思いのこと)が無い」ことなのです。
仏教では、欲望を否定し、無欲を説いています。

したがって、そもそも「念」などは持ってはいけないと説きます。
「空」を求める心こそが正しい心なのです。

したがって、無念こそがあるべき正しい心といっても良いのです。
もっといえば、念を残

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「我慢(がまん)」(第2回)

「我慢(がまん)」(第2回)

「仏教」で使われて来た言葉です。

驕り高ぶりの心を表わした意味です。
何か欠けていること、そこにあるべ物がないこと等に対して、自分がいわゆる我慢をする。
よく我慢したと自分を褒める。
この心こそが驕り高ぶりの心だといっているのです。

ではどうしたら良いのか。
もし欠けていること、あるべき物がないこと等あったら、我慢してはいけない。
後に来る人のことを思ってちゃんと整えておく、正しておくことこそ

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