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自由と統制篇
1. 自由学園の共学・共生に向けた改革
自己紹介をしろ、と言われるのが一番苦手なのだが、その理由はぼくが俗にいう「肩書き」を持たないからである。福岡にあるBARのオーナーであり(自分ではこれが本業と思っている)、テレビのコメンテーターであり、総務省のアドバイザーであり、ファシリテーターであり、大学院の特任教授であり、、、と数えていくとキリがなく、ミヒャエル・エンデ風に言えば自己紹介そのものがネバー・エンディング・ストーリーになってしまい、説明すればするほどお相手の顔が曇っていくのがよく分かる。
「経営コンサルタント」
「教育ファシリテーター」
のような肩書きを決め打ちしてしまえば、みんな安心するんだろうけれども、「それは違う」という自己認識があるため、今度はぼく自身が不安になってしまう。
さて、そんな最中、取り組んでいる仕事の一つが自由学園の共学化(2024年4月〜)に向けた改革についてである。自由学園は、婦人之友社の創設者であり家計簿の考案者とも言われる羽仁もと子によって、1921年に創立した。ちょうど満で102年が経過することになる(2023年3月現在)。学校名は、新約聖書『ヨハネによる福音書』8章32節「真理はあなたたちを自由にする」を由来とする。
現在は少しずつ変化してきているが、生徒のうちの多くが学園内の寮で生活し、キャンパスの維持管理や日々の生活は、自労自治(自分で働き、自分で治める)の精神で、すべて生徒の手によって行われている。たとえば、学校給食も生徒たちの手によって調理されるし、そこで使用される食材についても、女子部生徒が学園内農場で野菜を育てる農芸、男子部生徒は酪農(養豚)を行なって調達するなど、半アウタルキー(自給自足経済圏)の感もある。
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茄子のミンチ挟み揚げ
むちゃんこ美味い!
ということで自由学園中学・高校における女子部は103年の、男子部(女子部から遅れて1935年に創設)は89年の時を経て、晴れて共学になることとなり、そこで教員・生徒のファシリテーションをしつつ伴走しながら改革していく、というのが目下のぼくの役割である。
2.共学化後の服装どうするのか問題
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