見出し画像

子ども達のひらめきスイッチをオンにするには


教育現場や家庭で、「子ども達のひらめき力を育む取り組みを」と考えられることは多いと思います。

どうすれば、素敵なひらめきが起きるスイッチをオンにできるか?

それは、子ども達は本当はいつでもオンなのに、そのスイッチを切断するような環境設定をしていることに「気づくこと」だと思います。

大人側で切っておきながら、「はて?どうすれば?」って考えてる。
環境ってとても大切で、大人もその環境因子であると知っていることも、大切なことです。


 ・・・

ASOVIVA!で、私は時々意図的な発信をします。

リビングに何人か子ども達が集まっている時に、話の流れで

「わたし、スプーン曲げできるねん!」と、言いました。


子ども達は、キラ~ンとした目で一斉にこちらを向きます。

ーなにっ!?ー
ーなんだとっ!?-
ーわたしもできるしっ!!-

そしたら、始まります。


「わたしもできるでっ!」

と言って、1人がスプーンを持ってくる。

「やってみる!」

と言って、また別の子がスプーンを取りに行く。


1人がやって見せる。
他の子がやってみる。

やいやいガヤガヤが、始まる。

私の元には、曲がったスプーンや、硬すぎるスプーンなど、めいめいがスプーンを持ってやって来ます。


しばらくやいやいやった後、

「かおりんやってみて」

っていう声が出ます。


「ハンドパワーです!!」って言いながら、曲げて見せる。


そしたらまた、やいやいガヤガヤ。

誰かが、「テコの原理?」って言う。

いろんなワードが出てきたから、

「力点、支点、作用点」って投げてみる。
(これは余計なこと言っちゃったかなぁと、後で思いました。)


「なるほどっ!」
「え?どういうこと?」

また、やいやいガヤガヤ。


やがて、スプーン曲げの盛り上がりが落ち着き、次はスプーンでいかに面白いことをするか合戦が始まる。

「めがね」って言ってスプーンを目に当てる子。

真似してめがねをするけど、手を離して落ちないようにして見せる子。

更にその体勢で、前へ後ろへ移動しながら「がんばっております」とアピールする子。


自分の方が面白いことを思いついて見せる!
いや、自分の方がもっとすごいことをして見せる!

この時間こそが、大切。

ひらめいて、やってみて、考えて、人のを見て、またやってみて、考えて。

誰からも、何も、させられていない。
面白がって、夢中になる。

スプーン1本で、こんなにやいやいガヤガヤと楽しめる子ども達の眩しさを、感じてほしいなぁと思います。

「自分こそが!」って張り切るパワーはすごい。
これは、素晴らしい力だと思います。

何かに抑圧されて自由な振る舞いをしなくなると、この素晴らしいパワーの表出もなくなりますね。

安心して自分を表現して、スイッチをいつもオンにしていられる環境。
子どもも大人も関係なく、必要だと思います。

私は時々、こんな発信をして確認しています。

この場にいるみんなが、思い思いに動けているかな?
みんながしているからって、興味ないのに無理に動いてる子はいないかな?

人や多数の動きを気にせず、
大人の顔色を気にせず、
素直な反応で動けているかな?

新しくメンバーに加わった子達が数名いるので、どんな反応かな?と、みんなの様子を観察しています。
単純に楽しんでもいますが^^

表現は、創作とは違う。
意図してするものではなく、内側から溢れ出てくるもの。
その表出が日頃から許されている環境でなら、ひらめきも溢れ出てくる。

子ども達が過ごす場がどんな教育法であったとしても、その人自身が発露されることを抑圧しないような環境作りは、その場を任されている大人の裁量でできることだと思うし、そうであってほしいと願っています。

そのために、大人自身が自分のスイッチを切断させていないか?
自分に自分を表現させているか?抑圧していないか?
と、自分を観察していることも大切だと思っています。

よろしければサポートをお願いいたします。頂いた愛を、子ども達の笑顔に繋げます!