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「木綿のハンカチーフ」と「Lucky」と。

最近久しぶりにスーパーカーを聴く機会があって、
やはり天才的だなぁとしみじみしていた時に
大好きな「Lucky」を聴いていたらあることを思いました。

あれ?これは太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」なんじゃないか?
現代版にしたらきっとこんな感じなじゃないか?
(現代と言っても20年以上も前だが)

J-POPの巨匠 松本隆さん作詞の「木綿のハンカチーフ」
男女の文通のやりとりを会話のように歌詞にしたもので
曲のクライマックスが

恋人よ 君を忘れて
変わってく ぼくを許して
毎日 愉快に過す街角
ぼくは ぼくは帰れない

あなた 最後のわがまま
贈りものをねだるわ
ねえ涙拭く木綿の
ハンカチーフください
ハンカチーフください

出典: 木綿のハンカチーフ/作詞:松本隆

東京に染まりゆく男性と一途な女性を描いた本当に素晴らしいこの歌詞。
当時、相当斬新であったであろう(今も斬新だが)

何度聴いても、馬鹿野郎!!!
こんなに一途に待ってくれている女性を置いて
何が口紅だ!お前のスーツなんか興味ないわ!!
と思えるくらいに最高な歌詞なんです。

そしてスーパーカーの「Lucky」

「あたし、もう今じゃあ、あなたに会えるのも夢の中だけ…。
 たぶん涙に変わるのが遅すぎたのね。」

みつかりにくいのは傷つけあうからでーー

最近はそんな恋のどこがいいかなんてわからなくなるの。
それでもいつか、少しの私らしさとやさしさだけが残れば
まだラッキーなのにね。

「今はどうしても言葉につまるからーーヒキョウなだけでしょう?
 それで、大人になれるならつらいだけだよ…。」

傷つけ合う前にうちあけられるかなーー

内心はこんな僕のどこがいいかなんてわからないんだけど、
それでも僕に少しの男らしさとか広い心が戻れば
まだラッキーなのにね。

出典:Lucky/作詞:いしわたり淳治

くぅぅぅ。
この歌詞も最高なんだよなぁ。
もしかしたらお互いまだ言葉にもしてないのかもしれない。
夜、自分の部屋から窓の外を眺め
別れ話をしている相手のことを思い
こんなことを考えているのかもしれない。
そんな妄想が膨らみます。(完全に個人的解釈)

さぁ、この二つに共通しているのは
目線が二つあるということ。
この作り方は斬新かつ難しいと思います。
なんせ考えているのは独りなわけだから。

ちなみにいしわたり淳治さんは松本隆さんの歌詞を勉強したと
こちらのインタビュー答えていました。

スーパーカーは実質男女ツインボーカルなので表現が上手ですよね。
しかしながら太田裕美さんはアイドルですからね!
アイドルがこんな曲を歌うエモさ!最高です。

まぁ何が言いたいのかと言うと
私は2つの目線がある曲が大好きなので
他にもあれば是非教えていただきたいです!
それでは。

【52日目】たお

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