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NR?

当時ブログに書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。

=2004.01.23の記事=

「NRって何?」と聞いたのはもうしばらく前のこと。

会社のホワイトボードの出先を書く欄に書いてありました。見慣れない言葉。新しい得意先か?それとも得意先の会社名を略したものか?

他の人が教えてくれました。「ノーリターンのことですよ。直帰です」「あ~、ノーリターン(No Return)でNR。なるほどね~、直帰ね、直帰」と答えたものの、何かひっかかるものを感じました。

それから程なく、その人のマネして「NR」と書く人が出てきました。

それも一人だけじゃなく、何人も。

「直帰」と書くより抵抗がないようなのです。確かに「直帰」と書くのはなんだか心苦しい。外で遊んでると思われるかもしれないし、本当のところいつ帰ったかも分からないわけだし・・。

でも「NR」と書くと、あら不思議。なんだかカッコイイもののように思えませんか?「NRか~、じゃ、しょうがないね」となぜだか納得してしまいそうです。

でもね、私はあんまり好きじゃないです。逃げですよね、これって。

英語やカタカナ言葉を使うとハクが付くような気がするのは日本人の悪いクセです。この場合は英語でごまかしてるような気がするのです(和製英語らしい)。直帰なら「直帰」と日本語で書けばいいじゃないですか?

って、かくいう私もそっくりなことしてたのでここに白状します。

仕事が忙しく、どうしても目上の人に頼み事をしなければいけない事態が起こりました。翌朝早起きして、荷物を得意先まで届けなければいけなかったのです。頼み下手な私がなかなか言えず、思わず口をついて出た言葉がコレでした。

「すみません。デリバリーお願いします!」

 デリバリー・・。なんてカッコイイ響きなのでしょう。

「持って行ってください」のひとことが言えずごまかしてしまいました。

「おっ?デリバリーか。イイよ」と先輩は気持ちよく引き受けてくれたけど・・。

私はちょっと反省してます。

(記事終わり)

* * *

NRというビジネス用語がいつごろ広まったか分かる貴重な文献(^^; 。こういうのはネットで調べてもなかなか分かりません。

それにしても直行直帰や在宅勤務が当たり前の時代になるとはね。

デリバリーという言葉も、この一年でデリバリーサービスのイメージが付いてしまったから今の感覚だと失礼になりますね。当時はまだカッコイイ言葉だったはずだけど…。

時代によって社会的な価値観は変わるし、言葉の使い方や意味も変化するのがよく分かる懐かしい記事でした。


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