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ゴッホ展

当時 mixi に書いた文章をnoteに載せてみたくなりました。

=2011.02.07の日記=
「ゴッホ展」

先週末、ゴッホ展を見に行きました。

 "こうして私はゴッホになった" とサブタイトルにある通り、今回はゴッホの作品展というより、むしろゴッホの人物展といえる内容だったと思います。

ゴッホはほぼ独学で絵を学んでいたということ、ミレーを始めとしたいろんな画家にあこがれて影響を強く受けていたこと、などがよく分かる展覧会でした。画家としての活動期間は短く、初期の作品から晩年の作品まではわずか6年くらいだったこと。その短期間に、描く絵が劇的に変化する様を追体験するような構成で、貴重な体験をすることができました。

私がゴッホ展を見て感じたのは、憧れを強く持つ大切さ。宇宙に強く憧れた者が宇宙飛行士になるように、何かに憧れるということは、それに向かって突き進む力となる。私もキラキラした憧れをいつまでも持ってるような人間でありたいと、そう思いました。

もうひとつ思ったこと。

ゴッホのあの独特のタッチはあれで完成だったのでしょうか。いろんな影響を受けて、わずか6年で劇的に変化したゴッホの絵。もしあの後も生きていたら、まだまだ変わっていたに違いありません。そんなゴッホの未来もあったはずだと思うと、つくづく残念です。

今回はゴッホの人物展のような様相だったので、天邪鬼な私はこうも思いました。芸術家の個人的なことを知らなければ、作品って楽しめないのかな。そうじゃないんじゃないかなって。

一枚の絵があって、それに向き合う一人の人間がいて、その時その絵とどんな関係を結べるのか、それが全てではないかと、私は思っています。

芸術って理解しようと思うと難しく感じるけど、本来そんなパーソナルなものなのではないでしょうか。他人の評価なんて気にする必要なんか全然なくて。ある日ある時見た一枚の絵が、なぜか心に響くよな。それでいいんじゃないかと思います。


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