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「我慢」が教えてくれること

我慢はいろいろなことを教えてくれます。

まぁ、これぐらいなら、たいしたことじゃないから
迷惑をかけるから
わたしの仕事だから、わたしの役割だから
傷つけるかもしれないから
お金をもらっているから

わたしがしたことがある我慢

「わたしが我慢すればいい」「いえ、我慢してません」というあなたへ。

みんな我慢してる

ちょっと試しにやってみましょう。

あなたが昨日「我慢したこと」を思い出してみてください。

どれぐらい思い出せましたか?
まったく我慢していない人はいません。ささいな我慢でいいんですよ。お腹が空くし、眠くもなる。信号待ちもする。我慢してるでしょ?たぶんね。

もうひとつ思い出して欲しいことがあります。

我慢をした瞬間、我慢しなかった瞬間を思い出してみてください。

我慢について、どれぐらい詳細に感じ取れているでしょうか?
今日伝えたいのはこのお話です。

我慢には方向性がある

あなたの我慢は、どこへ向かっていますか?我慢しちゃダメっていう話じゃないんです。目的を果たすために我慢が必要かもしれません。なんのための我慢か?ということです。

どんなに小さな我慢にも、行きたがっている方向があります。それは美味しいご飯かもしれないし、身の安全かもしれません。だけど、もしも行方不明な「迷子の我慢」がたくさんあなたのなかにあるとしたら、これは由々しき事態です。

あなたのなかにある「迷子の我慢」は、あなたを傷つけます。

原因が分からないけど不満です

あなたのなかにある、行方不明な「迷子の我慢」は地球の周りにあるスペースデブリみたいに、行くあてもなくグルグルとさまよい続けます。そうすると、小さなゴミがたくさん集まって、原因の分からない大きな不満が目の前に現れます。

こういう不満はやっかいです。小さな我慢を重ねることで、何に我慢をしていたのか、何が不満なのか、分からないからです。

いま、あなたの我慢や不満をよどみなく言葉にできますか?「人の目を気にしている」とか「人の助けになりたい」と思う人ほど気をつけなければなりません。心当たり、ありませんか?

つい我慢してしまうあなたへ

あなたには、自分が我慢していることを言葉にしたり、我慢しないことを選択する自由があります。こう考えてみるのはどうでしょうか。あなたを我慢させている人たちは、あなたが我慢していることに、気づいていないかもしれません。あるいは我慢させることが仕事だと思っているかもしれません。


自分を傷つけてしまう我慢をやめましょう。どこへ行くか分からない我慢をそのままにするのはやめましょう。常識で片付けて、あなたの我慢をないがしろにしてはなりません。あなたの愛すべき我慢を大切に。

我慢が教えてくれること

我慢はいろいろなことを教えてくれます。我慢はあなたの価値観を明確にしてくれます。我慢の逆の方角が、あなたの価値観になります。我慢の方向が、あなたがしようとしていることです。ともすれば、目的の代償と捉えているかもしれません。

我慢はサインです。虫の知らせです。そのサインは一瞬で、気づかないときもあります。もしかすると、あなたを贄とする人にあなたのハンドルを渡してしまう、怖い瞬間かもしれません。本当は小さくないその我慢を、その瞬間にどれぐらい詳細に感じられるか、見過ごすことのないように。

あなたの我慢は、あなたに何を教えてくれるでしょうか。

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