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たぬきち不動産事件簿「民泊物件に引き寄せられる危険な人々?!」

それは、数年前の、民泊がマスコミでも取り上げられはじめて頃であった。

朝一番で、
「その物件を民泊用に借りることはできますか?」
という問合せがあった。

物件を借りて、民泊物件として運用する予定で検討しているとのことだ。

賃貸物件を民泊にするということは、ある意味、転貸になる。
また、その頃は、民泊は、法整備もできておらず、かなりグレーな部分があった。

結局、面倒なので、断ることにした。

一応、その前に、物件オーナーに連絡しておこう。

電話にでたオーナーは、
「直接、その人と話してみる。条件が合えば、検討する。」
というお話しをされた。

いずれにしても、私は、ノータッチにして、両者で、直接進めてもらうことにしよう。
そのほうが、面倒がなくて良いだろう。
手間がかかるのは、避けたい。

しばらくして、その物件のオーナーに会う機会があったので、
「あの、民泊物件の件、どうなりました?」
と聞いたところ、その回答が、意外であった。

「暴力をふるわれて、刑事告訴した」
とのことだ。

つまり、その問合せをしてきたした人と、条件の話しをした際に、話しがおりあわず、結果、
”相手が激高して、物を投げつけてきた”
とのことだった。

なんと、直接の話し合いの中で、両者間で、悪い化学反応が起きてしまったのだ。

現場にいなかったので、どういう状況だったのかは判断はできない。
いずれにしても、ノータッチにしておいて良かったと胸をなでおろした。

後日、刑事さんから連絡があり、
「関係者として、裁判に出席して欲しい。」
との依頼があったが、丁重にお断りしたことは言うまでもない。

危険なニオイのする問合せは、ノータッチにしておくにこしたことはない。
教訓となった事件であった。

以上、「民泊物件に引き寄せられる危険な人々?!」についてでした。


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