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ニューホライズン読解「1991年、夏~新たなる地平~」1

まあなんといいますか、ひょんなことから、中1のときに使ってた英語の教科書・ニューホライズン1が出てきたわけです。 

さすがに中1らしく、ハンバーガーのイラストに虫描いたり、英文の下に片仮名でフリガナ打ったりしてます。 
初々しいですな。 

ところで、このニューホライズン、英文の勉強のために作成された簡単なものだと思ってましたが、ストーリーに注目してみると、なかなかどうして骨肉の昼ドラストーリーが展開されています。 

さまざまな伏線が貼られていて、行間を読んで理解する仕様になっておるわけです。 
実に深い。 

というわけで、以下ネタバレがたくさんありますので、未読の方は気をつけてください。 


レッスン1 

岡田由美という少女が、行きずりのアメリカ少年・マイク・デイビスと出会う。 
初対面ながら、由美は「ハイ!私の名前は岡田由美です」などと言ってのけるフランクさ。イケメンは見逃さない。 

その後、マイクに自分のボーイフレンドである健を紹介。何をたくらんでいるのか。魔性の女である。 

ちなみに、由美のトレーナーにはユミのY、マイクのジャンパーにはマイクのMが書かれている。健の上着は無地。 
マイクが一歩リードか。 

健とマイク、打ち解けたように振る舞ってはいるが、健の心中は穏やかでないことだろう。 


レッスン2 

健とマイクのはじめての直接対決。 
マイクが健を自分の部屋に呼び出したようだ。 

「こ、これはあなたのコンピューターですか?」 
「はい、そうです」 
とってつけたような会話がぎこちない。 

「まあ座りなよ」 
健に促すマイク。 
しかし健は居心地が悪いらしく、間をつなごうと必死である。 
「あ、あれはあなたのギターですか?」 
「ちがいます。ジェーンのギターです」 
唐突に会話に出てくるジェーン。 


レッスン3 

マイクがアルバムを見せはじめる。 
さすがアメリカのイケメンは余裕がありやがる。 
それに比べて健のテンパり具合。 
「こ、これはケーブルカーですか?」 
「…はい、そうです。」 
見れば分かるだろう。 

そして家族の写真を見せはじめるマイク。 
ここで例のジェーンが出てくる。アリバイ工作ってわけか。 


しかしその後事態は急展開。 
家族でない女の写真が出てきたんだ。 
もちろん健はそこを突いてくる。 
「これは誰なんだい?マイク?」 
いじわるな奴だ。 
「フッ、これはルーシー、友達だよ。」 
ただの友達であることを強調するマイク。 

オーストラリアから来たこの少女の存在が、後に由美、健、マイクの三角関係に重要なキーマンとして関わってくること、このときはまだ誰も知らない…。 


レッスン4 

由美がマイクを無理矢理親に会わせるといった暴挙に出る。 
おそらく騙し討ちだろう。 
しかしさすがはアメリカのイケメン。 
健とは余裕が違う。 

「こんにちわ、ミセス岡田」 
「(あーら、この子ったら)マイクくん、日本茶はお好き?」 
「はい、好きです」 
軽いトークで由美の母の印象も上々である。 

そして、由美は突然質問を投げ掛ける。 
「ねぇマイクぅ、バスケットボールはお好き?」 
「ああ、とってもね」 
「毎日バスケするの?」 
「いや、毎週火曜日と金曜日さ」 

スポーツマンの爽やかな印象を植え付けるのにも成功。 
マイクの野郎、どうせスラムダンク読んでるうちにバスケできるような気になってるだけだろう。 
根っからのジゴロだ。 

その後、由美の母とテニスの話題で一通り盛り上がったあと、慣れない正座で足がしびれてしまう。 

健!もうマイクと渡り合うにはそこを攻めるしかないぞ!正座勝負に持ち込め! 
一歩も二歩も遅れをとってしまったぞ…。 




序盤はこのような感じで、それぞれの人物が絡みはじめるわけです。 
これから、この三角関係にルーシーを加えた四人のドロドロ人間模様が描かれていくのです。

つづく

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