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共通テスト、知っておくべき3点_大学選びと入試


背景

来年1月の「大学入学共通テスト」の出願が9月末から始まる。「共通テスト」というと、「共通一次試験」や「センター試験」の世代から「俺が受験した時はなあ…」なんて話題になることがある。私も、数々のエピソード、トラブルや面白話を知っているが、ここでは、3年以内に共通テストを受験しそうな方(国公立大学を志望)とその親等を想定して、知っておくべきポイントに絞って紹介することとする。

1 共通一次試験、センター試験、共通テストの違い

「俺が受験した時はなあ…」なんて言われたときに、以下を知っておけば、「そうですよね、今は変わったんですよ」で流せる。
共通一次試験は、文字通り、国公立大学の一次試験である。
その後、大学入学センター試験となり、私立大学も利用できるようになり、大学が自由に受験科目を決められるようになった。
では、2021年から始まった共通テストはどう変わったのか?当時、一部の科目で記述式にすること、英語を外部の民間検定を利用するなどの計画があったが取りやめとなった。
変わったのは、知識中心の試験問題から思考力等を問う試験問題になったことと、英語リスニングの配点が英語筆記試験に対して自由に設定できるようになったことである。
なお、次回(2025年)の共通テストは、学習指導要領の変更に伴い、「情報」が加わり、時間割等の変更もある。

2 共通テストは、受験する大学を決める試験

共通テストの終了後、各大学の出願が始まる。共通テストの点数と各大学の二次試験(一般入試)の点数の合算で合否が決まるので、どの大学に出願するかがめちゃくちゃ重要になる。
具体的には共通テストの問題用紙に自分の回答を転記しておき、2日目の試験後に自己採点を行う。採点後、誰でも利用できる予備校の判定システムに入力すると、合格可能性や順位が表示される。この結果(2次試験の比率も)と受験科目を総合的に判断して、出願する大学を決める(前期・中期・後期の選び方は、後日書く)。
つまり、共通テストは「受験する大学を決める試験」、その後の二次試験は「合否を決める試験」なのである。なので、自己採点が重要であるが、共通テスト1日目の夜は採点しない方がいい。翌日の2日目のテストに集中すべきだからだ。

3 共通テストは、ルールが厳格でちょっと面倒くさい

共通テストの最大の特徴は、全国統一・全国一斉である。そのため、ルールが厳格でちょっと面倒くさい(受験生にも運営側にも)。
例えば、10月初めまでの出願時に、受験科目を登録する必要があるため、2で書いた出願大学を想定して受験科目を登録する必要がある。地理歴史・公民と理科は受験科目数を登録する必要があり、当日に科目を選ぶが科目数は変更できない。
試験当日に机に置けるものが細かく決まっている(「ティッシュペーパーは袋から出して」…など詳細は受験案内参照)。それ以外は置けない。「英文字や地図等がプリントされた服等は着用しない」もある。

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