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カエルの仕事

気になる・・0060【選-23】2005年1月 7日 (金)

 この大きなカエル、名前は「かえ〜るボックス」という。読み終わった新聞や雑誌を入れる資源回収用のゴミ箱である。大阪地下鉄のほぼ全駅に設置されているはずで、当初は確か、家に持って帰りにくい(エッチな内容を含む)新聞や雑誌を引き受ける役割も果たしていた。ただし現在では、ホーム備え付けのゴミ箱自体が分別式になったので、ほぼ役目は終わっている。
 しかし、あまりに立派に作りすぎた。何しろデカイ。一体成型で金型代も大分かかっていそうで、ゴミ箱にここまで凝る事もないだろう。用済みだからと言って処分するにしてもお金がかかりそうで、なすすべもなくといった感じでたたずんでいる。
 話は変わるが、JRの信楽駅ではホームや駅前で、多くのタヌキが乗降客を出迎えてくれる。それならいっそのこと、交通局の立派な新庁舎の前庭にズラリと並べてはどうか、と思う。このカエルの新しい使命は、もちろん交通局のムダ遣いにプレッシャーをかけることである。

このゴミ箱自体が粗大ゴミである

【気になる】シリーズは散歩の途中に見つけた、何でもないようなものを何とかして面白がってみようとする、写真と小話のコラボ企画です。
『tanpoPost』に2004~2011年にかけて不定期連載した投稿記事から、ランダムに【選】としてご紹介します。お付き合いいただければ幸いです。
※なお当時のWEB環境の関係で画像が小さく見づらい場合があります。ご容赦ください。

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