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一瞥体験後、純粋非二元に導かれ(1)~ADHDが長所になるまで【第二章】

一瞥体験後、私は自分のいる場所で日々体験を深めていけばいいと思っていました。
非二元を人生に落とし込む、つまりこの気づきの意識で生きることをしくことこそが、人生でやるべきことだと思っていたのです。

けれどもそれは間違いでした。
非二元は純粋非二元への通過点だったのです。

一瞥体験までの「私」というストーリーはこちらです。

悟後の修行

一瞥体験後、日々の感情の波が激しさを増し、思考と感情と身体の感覚が付いていかず、かなり苦しんでいました。
まさに修行です。
もうムンクの叫び状態でした(笑)

ただ、彷徨う探求は終わりを告げていたので、ガンガジ氏やアジャシャンティ氏の動画や本で、自分なりに体験を深めていきました。
体験を深めるというのは、気づきの意識(conscious awareness)に寄り添いながら、思考や感情をみつめることだと、当時の私はそう理解していました。
覚者に会うという方法もあったのですが、私にとってはあまり魅力を感じなかったのです。

でももしご存命なら、セドナメソッドの創始者であるレスターレヴィンソン博士にはお会いしたかったなと思います。

数年かけて体験を深めていくと、激しく暴れていた感情や思考が少しずつ落ち着きを取り戻していきました。

気づきの意識が教えてくれたこと

そして私が知りたかった色々なことがなんとなく分かるようになってきました。
まず、肉体が自分自身ではないということを経験的に知ることができたのは、とっても大きかったです。

他にも
「思考と感情とはなんなのか」
「すべてが自分というのはどういうことなんだろうか」
そんなことへの疑問が少しずつ自分の中で腑に落ちるようになっていきました。

その答えは、ずっと小さいころから疑問に感じていた「生きることとは?」「命とは?」ということにつながっていました。
体感としての理解が進み、それらの疑問が解けていくことは、私にとって何よりも楽しいことでした。

日常を普通に過ごすことの大切さ

なので、この体験を深めることを歯磨きと同じように日常生活に取り入れていました。
日常を普通に過ごすことが魂にとって、いかに大切なのかを感じました。

うまく出来ない事も多々あったし、思考や感情に翻弄されて自分の正体が肉体ではないということを忘れてしまうことも多かったです。
けれども、小さくても一歩一歩、進んでいきたいと思っていたのです。

あるときから感じ始めた行き詰まり

そんな状態が何年も続き、ずっとこの先もこうやっていくんだろうなと思っていました。
しかし、ある時期から行き詰ったような感覚というか、閉塞感を感じるようになっていきました。
最初は「エゴの仕業なんだろうな」「エゴの罠なんだろうな」と思っていたのですが、違和感は段々大きくなっていきました。
決定的になったのは、母の癌の再発と私自身の身体の強い痛みによってでした。

「この世界は幻想」
「私はいない」

体感として自分自身は気づきの意識側であって、肉体ではないことがわかっていました。
でも-言葉にして表現するのが全くもって難しいのですが-行き詰り感は私自身の心を大きく圧迫し始めていました。
また、思考と感情を解放をする日々の中で、小さな、本当に小さな感情の揺さぶりにも違和感を感じていたのです。

私が助けを求めたもの

違和感を無視できなくなった私は、その答えをみつけなくてはいけないと、強く思いました。
そこで私が助けを求めたものは「祈り」でした。
自分の中にあるものに対しての「祈り」でした。
気づきの意識に対しての「祈り」でした。
そうして答えを待つことにしたのです。

もしその答えが「覚者に会う」ということであれば、私はそうしたはずです。
もしその答えが「何もしない」のであれば、その違和感を受け入れることに力を尽くしたと思います。

答えがやってくる

祈りを始めてから数日後、その答えはやってきました。
ボーっとしていたら、誰かに私の意識をやさしくそっと脇にどけられるような感覚を感じました。
明らかに私でないものの存在を自分の中に感じて驚いていると、「神の、、、」という言葉と共に、10年ほど前に読んだ本の表紙が頭に浮かびました。

「この本が答えなのだろうか?」という疑いと共にちょっとした後悔の気持ちも沸き起こりました。
なぜなら、結構値段が高い本なのに、随分前に手放してしまっていたからです(゚ー゚;
でも答えがほしいと祈ったのは私です。
再度、本を購入することにしました。

ただ「神の」の後のタイトルがわからずに、いろいろなキーワードを入れて検索をかけるも、違う本がでてきてしまいました。
困った私は再度祈りました。

するとまた私ではない存在の感覚を感じるとともに、「ゲイリー」という本の著者の名前が頭に浮かびました。

下記に続く


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