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当事者の心のヒダヒダに届く言葉、届かないコトバ

 いま、波瀾万丈人生な私も、まがりなりにも
福祉系の相談にチーム制でかかわる仕事に携わっている。
 そんな中で、当事者経験からのサバイバル経験の多い私には、相談してくる人の気持ちや歪み方、落ちている穴🕳️のイメージが、ありありと実感できることが、結構ある。
 チーム制の専門職として、正統派な援助では、こう対応するのがべたーだよね、、、と、チームの善良な援助者たちが、ウンウンと共感の輪にいても、同じような当事者経験からのサバイバル組な私は、(その対応、違う!専門職として正しいやり方かもしれないが、今のその人には響かない言葉だから、かえって相談しても無理と、孤独や反感や諦めを募らせるだけ!)と、経験値の直感で気づき、多数の専門職に同調できずイラッと来る時がある。
 しかし、その違和感を、チームの同僚にどう伝えるか、、、というところで、今、私がとっている緊急手段が、自分の当事者経験をプチ暴露して、そんな時は、正攻法で伝えるより、このポイントからこんなふうに言われると効きましたよ、、、と、シェアするというやり方だ。
 効果的でない専門職の正しげな支援に付き合わされ、恥ずかしい悩みの暴露のリスクをとっている切迫詰まった相談者の貴重な相談時間を、専門職の正当性という権威維持のために使われるのが、個人的に悲しいからだ。💦💦
 しかし、専門職チームで、専門職である自分が当事者サバイバル経験からの意見を伝えると、(あーあの人、普通そうにみせて、実はそういう当事者な人なんだー)という色眼鏡で見られ、専門職としての自分の価値が未熟なイメージになってしまう。
 論文やら権威ある偉い人が認めたエビデンスある手法という伝え方をすると、勉強したからと威張っている印象になるし、手っ取り早く権威的にならない、わかりやすい伝え方が、いまのところ、自分の当事者経験から、有効だった支援方法をチームメンバーに伝えるのが、嫌味にならず、理解を得やすいから、そうしているのだ。
 しかし、いまの私の悩みは、そうすることで、(あの人、専門家として、当事者経験ある異分子で正統派じゃないね)なブランディングを自らして、仕事上の自分の価値を下げてしまっていることだ。
 体験的に直感的にわかってしまうことを、公平さやエビデンス重視のチームの専門職仲間に、嫌味にならず、素早く理解を得られるスキルが、他にないものか、、、、それが嫌なら個人事業主になるしかないのか、、、トホホな気分になる昨今です。
 当事者経験からわかる知見?を、自分を卑下せずに、同僚に伝えるための、ソーシャルスキルトレーニング(SST)があれば、出たい心境です。

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