遠くの星を見上げるように
宮沢賢治さんの『やまなし』というお話がなぜか少し前から気になっていたので、パソコンで検索をしてみたらすぐに出てきたので、他のお話も読んでみました。 あまり深く考えないでなんとなく選んだら、ものすごく残酷に思えるお話を読んでしまって後悔しました。
とても強い竜が、沢山の生き物を自分の息で殺してしまった罪を悔やんで、自分が蛇の姿になってしまった時に皮をはごうとした人間を殺さずにいるために黙って皮をはがれてあげて、皮をはがれてしまって肉がむき出しになてしまった自分の体を食べに来た虫たちも殺さないで我慢していたために全部食べられて死んでしまうというお話で、読んだ後ものすごく悲しい気持ちになりました。
竜が強いまま生きていてくれた方が、読んでいた私の心は救われました。
この竜のようになってはいけないと、訳もなく思いました。
宮沢賢治さんの心の中にどんなことが起こったことでこのお話が作られたのかということは私にはわかりません。
他の人の意見を書いたものがきっとあると思うのですが本人が、こうですよって言って説明しているのでは無ければ本当のことはわからないような気もします。
そしてどのお話も読んだ人がどんなふうに感じたか、どんなふうに理解をしたか、ということでしか伝わっていきようがないのだし、結局は読んでくださった人達にゆだねられていくしかないということをあらためてわからせてくれました。
どんな素晴らしい物語や知識が書かれた本を読んでも、読み取る力と知識がないとただ形だけ読んで流してしまうという悲しいことになってしまいます。
宮沢賢治さんの書かれたお話は、ほとんどすべてに難しい言葉は使われていませんが、その解釈をきちんとしようとするとかなり考えを深めないと理解することができないです。 そしてきちんとした勉強をしていないと、本当の心や想いや意味を読み取ることができずにただ機械的に読み進めてしまうようなとてももったいないことをしてしまいかねないと思いました。今のままの私ではまだ本当の賢治さんの思いや心を読み取ることはできません。何回も読みこんでやっとわかるような作品がきっと沢山あるはずです。
『やまなし』のような、小学校の低学年の教科書で読んだものでも、随分と大人になってしまった私がまた読みたいと感じるような不思議な魅力と謎を隠し持っています。
本当は『やまなし』だけでnoteを一つ書いてみたいと思っていたのです。
でもそうするためにはもっともっと勉強が必要だからまだきっと難しいのだろうと思います。
本当に美しいお話です。
。。。
美しいものばかりをたくさん読んでいたらきっと心が澄んできれいになって気持ちよく暮らせそうです。
なかなかできないのですが少しでも近づいていけたらいいと思います。
。。。
近道をしようとしてかえって大きな遠回りをしてしまいました。
どうしても早く目的地に着きたくて焦っていたと思います。
溜息です。
またやり直しになってしまいました。
悲しいです。
『やまなし』のこと、なぜか時々思い出します。
どうしてなのかはわかりません。
ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。