ちょうどいい類書はあるのだろうか
作ろうと思っている本は、「仕事を深く楽しく知ることができる本」。
なんですけど、そういう本ってすでに世の中にあるのだろうか?と疑問があります。
あまりにも類書であふれているのなら、あえて自分が作ることもありません。ただ、まったく類書が無いというのは、「そもそも世の中に求められていない」という状況だと思います。
多少は存在してほしい。
ので、用事のついでに、都内のでっかい本屋さんを徘徊してきました。
分かりづらいことを楽しく深く読んでもらいたい
ちょっと目をつけていたのが、児童向けの本。
世の中の難しいことを分かりやすく伝えるのであれば、そのジャンルから探してくるのがよいのでは、と…..。図解もたくさんあるし、文章も補足や言い回しが丁寧で読みやすいんですよね。
実は、自分がいま掲げている本の主題に「分かりづらくてすてきな仕事」があります。
事業モデルや、依頼のしかた、サービス内容、相談から納品のプロセスを一言では伝えづらいんだけど、内容も、社会への影響もすてきな仕事はあると思っています。そういう仕事は、表面だけでなく深く知ってもらいたいし、たくさん知られてほしいし使われてほしいと思います。
そして仕事には、やる人それぞれの人柄や思想があって、そのあたりも「誰に依頼しようかな」「どの会社と組もうかな」を考える材料かなと思っていまして、同種のアウトプットやサービスを作る人や会社が複数社いたら、単純に安さや企業規模だけで選ぶのではなく、仕事への姿勢や思想まで含めて納得して発注したりチームを組んだりしたほうが、いい結果になるんじゃないかなあ、と思っています。
(仕事ができる人と仕事を任せられる人は違う、とも言いますし)
で、そういうのは、アンケート的な取材や、4000文字そこそこの記事ではなかなか伝えられない。文章はもちろん、イラスト、図解、写真、音声、映像、などなどいろんな形で伝えて、初めてやっと理解できるようになるのかなと思います。
そういうのもあって、まずは「分かりづらくてすてきな仕事」を主題にしようと思っています。
って思って児童書コーナーを探しましたが、なかなかピンとくるものが無い!
仕事に関する本で探していくと、いわゆる図鑑形式のものが多かった印象です。キャッチーなイラストと短い文で、たくさんの仕事が紹介されているスタイル。それももちろん興味深いのですが、深さが足りない。
個人的には、一冊で「入り口は楽しく、いつの間にか深い沼へ」みたいな感じにしたいんですよね。
それにしても東京の本屋さんすごいなあ、児童書コーナーだけで、天井まで続く本棚が合計50メートルぐらいある!都会と田舎の、教育に懸ける熱量の平均値の差を感じてしまいました。
要素ごとに類書を探す
丸善の中をあちこちウロウロして、自分が作ろうとしている本と同じような内容・構成の本ってそうそう無いよね、と実感。
なので、本全体的に類書とするのではなく、伝え方や表現のしかたなど、要素ごとに分けて類書として検索。この企画に巻き込みたい人にも、「こんな感じの本です!」と伝えるための助けになる本を探すことにしました。
で、要素を三つに分けて、以下のような本を類書としてピックアップしました(細かい分析はまだですが……)
仕事への理解を深める要素
『みんなで世界を変える!小さな革命のすすめ』→仕事を文章で深く伝える
仕事の中身を分かりやすく伝える
『夜のお店 解剖図鑑』→仕事をイラストでキャッチー&分かりやすく伝える
仕事の流れをつかむ
『ビジネスモデル2.0図鑑』→ビジネスモデルを図で伝える。一目瞭然。
さすがに「こういう本があるから私が作る本は売れます」とは言いませんが、すくなくとも「こんな形で仕事を伝えている本がすでにあるので、私が作ろうとしている本もあながち的外れじゃないですよ」ぐらいには言えるかもしれません。
作って売ってみないと分からないものなのに、こうやって事実を自分が使いやすいように加工して説得材料にしようとしてるという…
一度全体を読んでみたいなと思い、図書館で借りて観るつもりです。
本当は今日借りたかったのですが、休館日でしたのでまた明日。
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