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学生生活、とびっきりの贅沢。

もう一度、学生に戻りたかった。

という言葉が似合う年齢でもないけど、21歳。
晴れて、今年の3月に卒業が決まりました。

2021年、怒涛のコロナ禍の中、高校を卒業し、音楽で仕事をしたい、と夢見てフリーターに。アルバイトと音楽活動を両立しながら過ごしていましたが、即、鬱。

日々の中に自分で学びを見出せるだけの体力と精神力がなくなり、
疲弊した街ですれ違う、制服に身を包んだ少年少女たちがあまりにも輝いていて、
2022年4月にもう一度、学生に戻りました。
学ぶ環境があることの有り難みをはじめて痛感し、決意を胸に。

(1年生:慣れない英語の歌をずっと練習。)


この2年間はとにかく“歌”に向き合い続けました。

出逢った仲間は自分よりも1年若い子達でありながら、
「〇〇ドームで歌ったことがあります」
「TikTokのフォロワーが〇〇万人で〜」
などなどの武器を持ち、なおかつ異次元に歌が上手かったので、
決意は弱く、何度も心が折れかけました。

ただ、そんな中でとにかく
「歌では誰にも負けたくない」
という感情が湧き立つようになり。

歌や音楽で競うことがあまり好きではない、と自認していたので、
こんな感情が自分の中から生まれる自体、知らない感覚でした。
それは、オーディションを勝ち抜いたり、ステージに指名されたりという、
決定的な【勝利】を求めるところから始まるのですが、
それは結論、自分との戦いでした。

先日、いわゆる卒業コンサートがありました。

10月には選抜メンバーの出演オーディションが行われるのですが、
ステージに少し不備があり、私にとってとても悔いの残る演奏になってしまいました。
長い時間をかけて練習してきたのに「やりきった」と思える歌が、
ステージができなかったのです。それは不備のせいだけではない。
自分の心が動かなかった。
だから見ている人の心も動かなかった。それが手に取るようにわかってしまって。

(実際のオーディションの写真)

なのに、【卒業メンバー】という大きな理由があってか、選抜されてしまったのです。
あまりにも悔しかった。きっと自分の実力ゆえでなかった事が。

しばらく悔しい気持ちに呑まれながらも、なんとか前に進み始め、
必ず最後に「やりきった」と言い切れる、心が動く歌を歌う、
これを目標として、かけがえのない時間をかけて、歌を磨きました。

そうして迎えた、コンサートの日。


心が動きました。

ソロを歌わせていただきました。そのスポットライトの中で
確かに一瞬、時が止まるような感覚がありました。
その瞬間。大きく息を吸って、
声になった瞬間。
「これは私にしか歌えない歌だ」
と、堂々とした気持ちになることができたのです。

なんとなく、これが「自分との戦い」だったのかなあ、と感じています。
でもきっと、周りのスーパーオバケシンガー!とプレイヤー!に出逢わなければ、
自分と戦い、向き合うフィールドにすら、立てていなかったと思います。みんなありがとう。

音楽を学ぶことができる環境を与えていただけたこと、
学生になれて本当に幸せでした。
あと、本当に楽しかった!一生の思い出に残るコンサートでした。



学生生活、とびっきりの贅沢。
また年を取って余裕があったら始めちゃうかも。学生。
その時も制服が似合うくらい、美しくあれ!自分。

卒業後は何をするんだ?というお話ですが、
今は準備期間なので、また後日ブログにしようと思っています。

またお会いしましょう、たのしまなでした!

https://lit.link/tanoshimana18




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