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自己啓発の罠

こんにちは!たんこぶです。

「成長」という言葉、よく聞きますよね。では、なんのために成長するのかということを考えたことはありますか?

最近、自己啓発系の動画や本がブームになっている気がしています。

Youtubeで最も有名なのは、メンズコーチのジョージでしょう。「危機感ニキ」の異名とともに男磨きの方法を発信し、人気を集めています。

電車に貼られている本の広告には、いかに自分の価値を高め、成長させていくかという本が見られるようになりました。

僕の知る限り、こんなにも自己啓発のコンテンツが見られるようになったのはここ最近の流れだと思います。


実は僕自身も、つい最近まで自己啓発にのめり込んでいました。先ほどあげたメンズコーチの影響です。

彼は言います。「今の男たちは弱すぎる。金も自信もない。自己規律を持って、もっと成長して、魅力的な男になってはじめて、魅力的な女性と付き合うことができる。」

また、別の自己啓発コーチは言います。「我々は日々大量の決断をしている。ミニマリストになり、選択肢を限定する。そうすれば決断の量が減り、限りある時間を節約でき、より重要なことに多くの時間を割ける。」


僕は彼らの発信を見て、なんとなくやる気が出ました。これなら自分も成長できるかもしれない、より効率的で生産性が高い人生を送れるかもしれない、と。

そして彼らの教えを実行しました。毎日同じものを食べ、SNSやポルノは見ない。外見を磨き、日々反省を欠かさない。

その結果何が得られたか。

病みました。自分が嫌いになりました。その反動として、人を無意識的に見下し、努力している(はずの)自分を正当化しようとしました。


僕は自己啓発を否定しません。確固たる自分を持った強い人は、自己啓発でさらに魅力的になっていくのでしょう。

しかし、少なくとも今の僕にとって、自己啓発は諸刃の剣でした。今当時を振り返って、思うことを書いていきたいと思います。

  • 効率を上げようとすればするほど生産性が下がる

  • 時間を「無駄にしてばかり」で辛くなる

  • あらゆる情報が手に入るので、なんでもできそうだという全能感があるが、具体的な成果が見られない

  • 成長しなければという焦りが大きくなるが、何も変化しない現実とのギャップに虚無感を抱く。

  • 周りに優しくできない自己中心的な自分が嫌になる。余裕がなくなる。

  • なんのために成長したいのかがわからなくなる


上に書いたことは、きっと僕だけに当てはまることではないと思います。自己啓発に取り組む人なら一度は考えることなのではないでしょうか。

まとめると、人はそこまで強くないんだと思います。人間は機械ではありません。生きているだけで時間を無駄にしますし、感情というお荷物までついています。

人間は、効率化や成長ということ自体を目的に生きることはできないんだと思います。その人の内側から湧き起こるエネルギーに従って行動すると、結果として人より効率的で、より成長していくのです。

私たちは日々大量の情報を受け取っています。「もっと知らなければ」という焦りを抱くこともあります。

しかし、私たちはもうすでに十分な材料を持っていると思います。まずは自分と向き合うこと、自分の中のエネルギーを発見することこそ、大切なことだと思うのです。


最後までご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします!






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