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2022年 映画ベスト10

あけましておめでとうございます。
今日は2022年日本で公開・配信された映画からベスト10を発表します!

第1位 『ウエスト・サイド・ストーリー』

巨匠スピルバーグの初ミュージカルが堂々の1位。
ストーリーの強引さや価値観のギャップをものともしない撮影と編集の数々。
小説でも舞台でもドラマでもない、
「これが映画じゃ!」と言わんばかりの圧倒的に映画な作品。

来年3月公開予定のスピルバーグ最新作『フェイルズマン』も見逃せない。

詳しくは過去記事をどうぞ


第2位 『C ’MON C’MON』

独身おじさんが9歳の甥を預かり四苦八苦。
お互いを理解できずすれ違う二人は会話と対話を通して徐々に心を通わせる。
自分の男性性を見つめつつ他人とわかりあう難しさを教えてくれる、そんな映画。
ほっこりヒューマンドラマが好きな人はおすすめ。

第3位 『THE FIRST SLAM DUNK』

お馴染み、スラダンが3位です。
3Dアニメとスポーツの相性がこんなにも良いとは。
身体の運動をダイレクトに感じさせるキャラクターの走りっぷりに井上雄彦先生の画力が加わりアニメ映画を更なる境地に導いた作品。
兄を奪った波、母親との壁、山王のゾーンプレス。その全てを突破するドリブルはまさにリョータの生きる道。

第4位『NOPE』

ジョーダン・ピールの最新作がランクイン。
ロサンゼルス近郊の牧場を舞台にしたSFホラー西部劇(?)となっている。
次々に起こる不可解な出来事や謎の生物にゾクゾク。
それを撮影しバズりを狙う主人公を通して映画の歴史を描く視点も秀逸。
『ゲット・アウト』に引き続き主演のダニエル・カルーヤがより好きになりました。


第5位『アネット』

映画歴の浅い私が今年出会い、最も引き込まれた監督、レオス・カラックスの作品。
アネットの予習を、と思い『ホーリー・モーターズ』を観てどハマり。すぐに過去作を映画館に観に行きカラックスの世界を満喫。
そして『アネット』、オープニングから度肝を抜かれ期待を裏切らず最後まで走り切ってくれた。まさにレオス・カラックスにしかできないミュージカル。
独特で奇妙で素晴らしい映画体験が出来ること間違いなし。

第6位 『わたしは最悪。』

30歳になる主人公ユリヤが恋や仕事に迷いながら人と出会い、別れ、自分のスタイルを探していくドラマ。
見栄や正しさで張り詰めた空気と社会の分断。
そんな世界からふわっと心を救ってくれるような作品。
誰しもが矛盾を抱え生きているという当たり前を優しく描いてくれている。
人間は最悪で最高だ!と思える映画。

詳しくは過去記事をどうぞ


第7位 『リコリス・ピザ』

ハリウッドの映画業界人が多く住む、1970年代のロサンゼルス郊外を舞台に二人の男女の恋愛を描いた作品。
どこにでもいそうな男と女が一つの街でくっついたり離れたり、走ったり止まったり、ふざけたり喧嘩したり。
そんな普通の物語をポール・トーマス・アンダーソンの画で堪能できる作品。
いやらしくないノスタルジーと青春。全てがバチッとハマるバランス感覚。素晴らしい。


第8位 『ケイコ 目を澄ませて』

生まれつき両耳が聞こえないボクサー、ケイコのボクシングと生活を描いた作品。
聴覚障害をもったケイコが出会う困難やズレをさりげなく映し生活に溶け込ませる。
ドラマチックなストーリーやカタルシスを感じさせる展開はなく、
静かに、でも力強く画面が語りかけてくる素晴らしい一本。
北千住と荒川沿いの街並みが美しくエンドクレジットまで圧倒された。


第9位 『アテナ』

今年配信されたNETFLIX映画。
パリ郊外にあるアテナ(架空の地名)という巨大な団地で四人兄弟の末っ子がが警察に殺害される事件を発端に民主の暴動が起こりアテナが混沌に包まれていく。

なんといってもタイトルが出るまでの冒頭10分間が凄すぎる。

民主が警察署を襲うシーンから逃走、アテナに逃げ込むまでのノーカット映像のクオリティが鳥肌モノ。
どうなって撮影してんだ!?と思い調べたら20kg近くあるIMAXカメラを逃走する車の中から外を走るバイクに手渡ししているとのこと。
よくそんなことするな、、、と思いつつ映像のカッコよさにただただ圧倒される。

ストーリーは残された三人の兄弟が主人公となり
権力vs民主、民主vs民主の構図を並列で描いていく、まさに今の世界を表した物語。
とりあえずタイトルが出るまでの冒頭10分だけでも見る価値ありまくりな作品。


第10位 『TITANE/チタン』

今年一の怪作。車との子供を妊娠する、というトンデモ映画。
徐々に体内で得体の知れない成長し自分のお腹が大きくなっていくホラー映画である一方、主題は明確で分かりやすく最終的な展開を考えると王道映画では?と思ってしまう謎の映画。
生々しく痛すぎる描写とスリリングなサスペンス要素も相まってアドレナリン爆発な一本。

詳しくは過去記事をどうぞ


以上、2022年のベスト10でした。
今年も色んな話題作がいろいろ控えてるので楽しみですね。
それでは!

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