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『万葉集』を読む (挽歌)

中大兄皇子(天智天皇)が蘇我入鹿を討った乙巳の変(645年)の直後、母親の皇極天皇が退位し、叔父が孝徳天皇になり、さらに母親が再度、斉明天皇になったころ、663年に古代日本史の重大事件が起こった。「白村江の戦い」だ。

日本と百済の連合軍は、新羅と唐の連合軍と韓国南部の白村江で戦った。この戦いは朝廷でも出兵に反対する人が多かったほど、あまり勝ち目の見込めない戦いだった。日本は大敗し、その後、新羅と唐の連合軍が日本に攻めてくると大慌てになった。

日本からの出兵は3度の出兵で5万人近く。名もなき人が異国に散った。



この事件のことではないかもしれないが、万葉集には挽歌が多い。

万葉集 挽歌

浦ぶちに こやせる君を 今日今日と 来むと待つらむ 妻し悲しも 

海辺のこの水たまりに、倒れて動かないこの男。今日か明日かと男の帰りを待っているだろう妻もいるだろう、そう思うととても悲しい。

今日々々跡 将来跡将待 妻之可奈思母

万葉仮名が悲しさを伝える・・


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文字を媒体にしたものはnoteに集中させるため
Facebookより移動させて少しリライトしました。


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