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本と日常😌
2020年7月9日 05:54
この【チベット点描】の最後に「おまじない」を教えます。チベットに住む人が毎日何回も唱えているマントラ。オム・マニ・ペメ・フムチベットという過酷な環境で、人々が自分の過ちを悔い、善行をおこないます。その基本は観音菩薩が「救ってくれる」という確信です。みなさんも観音菩薩のマントラ「オム・マニ・ペメ・フム」を唱えてみてはいかがでしょう。必ず観音菩薩が助けてくれますよ。ーーー
2020年7月8日 04:51
般若心経の冒頭は「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時・・」です。つまり「観音菩薩(=観自在菩薩)は智慧を深く悟った時・・」となっています。これはとても不思議なことです。何が不思議か? それは観音菩薩は「それまでは」悟っていなかったと、いうことです。このことを考えると私たちも「智慧を深く悟る」ことで菩薩になれる、ということを表しています。つまり「成仏」するわけです。この考え方は「大乗仏教
2020年7月7日 06:11
ラサにあるセラ寺は中国語では色拉寺と書きます。この名の通り仏教美術で有名なお寺です。境内にはいろいろなところに絵が書かれています。民衆を救う観音菩薩を中心にして、民衆をいさめる荒々しい仏たち。菩薩以外ではチベット仏教では「恐い」仏画が多いように思います。人の心は弱い。だからこそインパクトのある絵が必要なのだなと感じます。ーーー 2012年8月のチベット旅行の記事です
2020年7月6日 05:23
チベットへの入り口、そして高山病の予防にために滞在する標高2200mの都市、西寧市。歴代中国政権の西域の安寧のための拠点であったため、イスラム教やチベット仏教の施設も多い都市だ。この街では昔は仏像が輝いていた。その同じような輝きで、今では夜の高層ビルがそそり立つ。世界中で文化が消滅し、経済が溢れかえる。「文化を無くした国」の行き着く先は、考えただけでも恐ろしい。確かに私たちは経
2020年7月5日 04:37
「いつも前向きにいきましょう!」と人が叫ぶ度に、「そうかなぁ?」と思う、ひねくれ者の私。人のやり方じゃなくて、自分なりの方法があるはず。そんな方にはこの「六道輪廻」の図はいかがですか? 前向きに考えるだけが正しいのではない。「こうならないように、こうする」という考えだって、充分モチベーションのアップになるのだ。大事なことは「人が言うことを鵜呑みにしないで、自分で考える」です。六
2020年7月4日 06:04
青海省の西寧からラサまで「青蔵鉄道」に乗りました。所要時間は24時間。快適な旅でした。青蔵鉄道は最高到達点が5000mを越えます。この工事では高山病や寒さのためにたくさんの方が亡くなられました。その人たちのおかげで無事にラサまで行くことができます。私たちが「当然」と思うことは何ごとも先人たちの犠牲の上に、成り立っているのだな、という思いを忘れないようにしたいものです。ちなみにラ
2020年7月3日 05:27
輪廻転生を簡単にいうと「悪いことをすると地獄へ落ちる」です。つまり死んだ後、閻魔様がその人の生前の行動を判断して輪廻転生するステージを決める。その期間が49日だというわけです。人間道に生まれ変われなかった人は畜生(動物)道や、餓鬼道に行くことになる。だから、目の前の犬や猫、それにこの写真の羊も「あの人」の生まれ変わりかもしれない……と考えるのがチベットの人たち。仏教の「慈悲の心
2020年7月2日 04:23
チベットの寺院で学ぶ学科は顕教・密教・医学・美術・天文学・数学の6教科。まるで大学だ。しかも段階ごとに厳しい試験がある。その試験に合格しないと上には上がれない。特に「密教の教典」は、暗闇の中で妖しく光る。その奥義を自分なりにどう理解し、どう実社会に生かすのか・・。私はまだその1ページを開いただけだが、闇の奥深くに光明があるかどうかさえもわからない。しかし、密教が私に与えたショックは
2020年7月1日 04:31
これはラサの中心地にあるジョカン(トゥルナン寺)で修行者の食事を作るための大きな鍋だったもの。可憐な花(造花)と喜捨したお札が浮かんでいました。人間食べなければ生きていけません。その為にはお金も必要です。しかし、そのお金は蓮の花が咲く池に浮かぶものであってほしい。ーーー2012年8月のチベット旅行の記事です。文字を媒体にしたものはnoteに集中させるためFacebookより
2020年6月30日 04:26
チベットを語るにはダライ・ラマ14世のことを避けて通れない。この写真はノルブリンカにあるダライ・ラマ14世の別荘。ちょうどショトン祭の最中で賑やかだ。1959年3月17日、当時24歳のダライ・ラマ14世はこの地でインドへの脱出を決意した。人は日々、決意・選択している。その方向は「我欲」に染まっていないだろうか? その選択は「見栄や保身」から出たものではないだろうか? その判
2020年6月29日 04:57
ラサと言えばポタラ宮が有名です。ポタラとは「観音菩薩が住む処」という意味です。このポタラ宮の内部は撮影禁止になっていますので、あまり紹介されていませんが、一口に言うと「生と死がいっしょになった世界」です。輪廻転生の考えでは「この世はより善く死ぬための準備である」ともいえます。毎日見聞きする、事件、広告、紛争、金もうけ等に執着することなく、心を無にしてひとり進むこと、に集中することが
2020年6月28日 04:17
イザ!という時、どう行動するのか?このことは何も災害時だけではない。自分の人生の成長点である「今ここ」の瞬間、金や面子や建前や保身を、その判断基準にすることはできない。この写真はチベットに嫁いだ唐とネパールの若いお姫様が発案し、建設(西暦640年頃)したジョカン(トゥルナン寺)。多くのチベットの人たちがここで祈り、何をなすべきか、を考える。それは少なくても「金もうけ」の祈りでは
2020年6月27日 05:37
チベット訪問では他の旅行にはない問題が起こります。それは高山病の心配。チベットの中心地ラサの標高は3700m。青蔵鉄道を利用するなら、最高到達地点は5000mを越えます。空気中の酸素量は平地の60%。チベット行きを計画している人はこの高山病を甘く考えては大変です。その証拠写真がこれ。平地で買ったポテトチップスの袋。こんなんにパンパンになりました。気圧が低いからですね。
2020年6月26日 03:30
西暦640年、日本では大化の改新の頃、唐の都を発ちチベットに向かった18歳のお姫様がいた。この少女が今のチベットを形作ったと言ってもいい「文成公主」だ。公主とは王の娘のこと。彼女は政略結婚のためチベットに嫁いだ。その時に持参した『釈迦牟尼仏』が今もジョカンというラサ最大の寺に安置されている。これがチベット仏教のはじまりなのだ。その「文成公主」も越えた日月峠(3500m)のタルチ