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短歌のおもちゃ箱12

今日はお酒にまつわる短歌です。

・苛立ちて震え止まらぬ今日なりき濃い水割りをしたたかに飲む

・酒飲めば時間は止まる飴の色それが不幸か幸かは知らず

・ゆえあって断酒しましたこれよりは酒の誘いはお控えください

・まだ断酒初心者ですゆえ忘年会・新年会は不義理をします

・断酒百三十五日目六代目文枝の悲しい言い訳を聞く

先日、歌会で私が酒を飲まないという話題になり、ある年上の男性から「酒を飲まないなんて、人生の楽しみの半分を知らないということだ」と言われました。酒を飲んでいた時分の私が言いそうな台詞です。まあ、笑っておきました。

酒を止めて、五年と五カ月が経ちました。最後の歌にあるように二百日目ぐらいまでは一日一日数えていました。

酒を止めて十日目ぐらいに、酒に酔って事件を起こした警察官の話をニュースで見ました。事件を起こさなかったぐらいで大して私と差があるわけではありませんでした。

酒を止めたとき、当時の校長から「あんた、これで寿命が20年延びたな」と言われ、この時は笑って済ませましたが、今は「本当にそうだな」と思います。

三首目、四首目の歌。所属結社の皆様に「私を酒に誘わないで」という宣言のために作りました。

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