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あなたがそんなに勉強している中国語をいつまでたっても話せない本当の理由。ーしゃべるための○○入門 ①

多いんですよ、これ。
特に大人になってから、勉強した方。

教室で老師とはけっこう流暢に会話ができたりする。
発音も四声も基本、できている。

しかし、マンションに帰る(駐在員と仮定しています)。
入口の守衛さんに、
「ドア、開けてください」
が、言えない。

请开门! (qǐng kāimén!)

タクシーの悪い運転手さんに、
「メーター、倒して!」
が、言えない。

打表! (dǎ biǎo)

ですね。

そもそも会話とは、自分のやりたいことや考えていることを相手に伝えること。

ちょっと、アレとって。
あ、お醤油こぼした。ティッシュどこー。
服務員さん。机拭いてください。
(スタッフに)、コピー2部してください。
ちょっと手伝って。

これ、中国語でぱっと言えますか? 

話せない人が落ちる恐怖の中国語沼は三つ。

①正確にしゃべろうとする。
②だから長文をしゃべろうとする。
③でも、言葉が出てこない。

です。
自分ひとりでの発話ができない。

たとえば、写真、もう一枚、撮って~と言いたいシチュエーションになったとうする。
話せない人のアタマのなかでは、
(えーっと撮るって? もう一枚はどこにつけたっけ。えっと、私はあなたに写真をもう一枚撮ってほしい、だな。ウォヤオ、えーとえーと……)

考えているうちに相手は写真を撮り終わり、
(ううう、また言えなかった)。
自信をなくして、さらに言えることも言えなくなったりする悪循環。

いいですか。実際の会話は(日本語もそうですが)かなり短い。

「请再拍一张!」 


終わり。
(もっとていねいな言い方もあるけれど、友達同士と仮定して)

私が老师からいただいた素晴らしい言葉を紹介します。

短い文はいい文だ。


でも、簡単なのになぜ言えないんでしょう? 

要領かます人(私や)は定文を覚えたらいい、と考えるんですが、丸暗記だと応用が効かない。旅行会話集をいくら丸暗記しても会話はでけへんで。
友達が横にいたらその言葉は覚えるけど、自分がわかってないと旅行会話集と同じ。まれにお母さんのように根気よく話しかけてくれる中国人の友達がいて、覚える人いるけど大人は基本無理。
  
そもそもできない人はどこをどう省略したらいいかわからないんですね。
その前に、文をどう組み立てていいかわからない。
これね、中国人は皆知っているんですよ。

それは……

なぜならば、

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