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人との心の距離が縮まるときの話

この前、「人との心の距離が、近づいたと思う瞬間はどんな時?」という話題で、仲良いメンバーと話をしてた時の話。

「人との心の距離が、近づいたと感じる瞬間」

「グッとなる瞬間」

うーん、中学生の頃でいうと体育祭の時とか、高校で野球やってた時でいうと合宿やってた時かなー。とデキゴトがたくさん思い浮かんだが、僕は僕自身がどのような時に、人との距離が縮まるかは、なんとなく理解はしていた。

理解していたというと、なんだかすごい気がするけど、ちょうど2年前くらいに後輩女子に、教えてもらったのだ。

後輩女子とはもともと知り合いで、その日は、地方から東京に大学で専門分野の勉強をしていて、それが自分が本当にやりたかったものなのか、親の可愛い自分でいたいからその進路を選んだのかわからなくなったから相談してほしいということで、会うことになった。

そのとき出てきたのが、"嘘"についての話だった。

詳しい話は覚えてないけど、後輩女子は、親の理想の自分であるための嘘とか、お人好しであるがために、その人のためについちゃう嘘がなんだか自分を辛く追い詰めちゃうときがあると、そんな話だった。

最初は、「うんうん」「嘘をつくくらい誰でもあるよね」「誰かにその話ができるだけですごいよ」と優しい言葉をかけていたが、途中で、その話がやけに自分に刺さってきた。

自分も"なんでもない小さい嘘"、"自分のためか人のためかわからない嘘"によって、自分が苦しくなる経験をしたことがあると思ったからだ。嘘といううのも、すごく重い重大なというよりは、ちょっとした話の上方・下方修正だったり、"大丈夫大丈夫"という強がりだったり、相手の誘いを断る時に、なんかそれっぽい理由をつけたりという、そいう感じの嘘だ。

相手の思う理想の自分でありたい。

本当の自分を知られて傷つくのが嫌だ。

ただなんとなく強がる。


そんな理由からついてる自分の嘘に、自分が辛いと感じているのを自覚したのがこの時だった。そして、その辛さは誰のためでもないということで、その日から嘘をつかないように努力をした。

そうすると、結構自分は、他人からそれなりに仲良い人まで行くための嘘はだいぶうまく使いこなせているなと思った(共感してる風、尊敬してる風など)。笑、そして、それによって良好なコミュニケーションを気づけている。

一方自分が、苦しいと思う"嘘"は、自分の好きな人・仲良くなりたい人に対して、気を使って、嫌われたくなくてつく嘘だった。

その人、と距離を縮めたいと思って、良い人間だと思ってもらいたくて、しゃべっているのに、ちょっと背伸びした自分を演じているから、本当の意味で近づけている気がしない。



ここで冒頭に戻るが、僕が人との距離を近づくきっかけは、自分の"嘘"と"心"の関係に気づいた時に、この人には、嘘はつきたくない・つかなくてもいいと思うこと、そして自分の嘘を剥がして行く作業をする時だ。

最近、ありのままの自分を話すということを実践していて、仲の良い心の許せる人に、等身大の自分の話をすると、なぜか好かれるケースがあったり、もっと聞きたいと言ってくれるケースがある。そして、それを繰り返していくと、その人の前では、嘘をつく必要がなくなり、なぜか生きやすくなった。

仲良くなりたいと思った人に、あんまり褒められるべきではないような自分を見せたら、喜んでもらえて、さらには、自分が生きやすくなったのだ。

めちゃくちゃ不思議。

ただ、嘘をつかないというのも、難しい。

果たして、ありのままの自分なんぞ、受け入れられるのか??と思うからだ、嘘というのも生き抜く手段としてとても大事なのだ。気に入られるためにとか、この場をうまくやり過ごすために、心を無にしてニコニコしたり(このことを「そっ閉じ」ともいうよね)、仲良くなりたい人ほど、嘘をつかないって難しいんじゃないかって思ってた。

特に、自分が傷つかないためについてる嘘は、無くして否定とか拒絶とかされた日には、それこそ泣いてしまう。心を閉ざす。

これに関しては、本当に少しづつ、近い信頼できる人とコミュニケーションをとって、少しづつ自分の無自覚のうちにできていた"嘘の壁"をとっていくしかないのだと思う。怖いけど。

小さい嘘をつく、壁を作るというのは社会を生きて行く技術としては大事だけど、親しい人とのコミュニケーションの中では、なるべく無くした方が自分が楽になることを、認識してから、自分のままを話してみようと思えるようになった。

全力で寄りかかる

自分のままでいる


ガード0で、人と関わることは、とってもリスク(受け入れてもらえなかった時にダメージがでかい)だけど、お互いの多様な部分をそのように受容しあえる、安心安全な場所があることは、幸せに直結するんじゃないかと思っている。

仲良しメンバーとの合宿で、改めて感じたことでした。

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