ピューロランドの帰り道
大好きなピューロランドが今年30周年を迎える。ピューロランドへ行ったときに外せないのが、現在上演中のMiracle Gift Parade。通称「ミラギフ」!
ミラギフは、原宿のショップ「6% DOKIDOKI」プロデューサー・増田セバスチャンがアートディレクターを、ヒャダインこと前山田健一が音楽を手掛け、元劇団四季の濱田めぐみ、声優の水樹奈々、元宝塚で19代目うたのおねえさん・はいだしょうこのアンサンブルがいっぺんに堪能できる、贅沢なミュージカルショー。ほんと、観ないなんてもったいない!
2015年の25周年イヤーのテーマ「ずっとすき。これからもだいすき。」の一つとして誕生したミラギフ。ミラギフを観て、一日ピューロランドで遊んだ帰り道、このテーマが心にじんわり沁み込んでいくんだよなぁ。
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私の初めてのお財布は、キキララの2つ折りビニール財布。ピアノ教室のために母が作ってくれたレッスンバッグには、たぁ坊のワッペンが縫い付けられ、ペンケースはけろっぴだった。
待ちに待ったキキララの学習机が届いた日。キティちゃんのリュックにワクワクとキティちゃんの水筒を詰めた遠足の日の朝。ホワイトデーにマイメロのフォトフレームをもらった小学6年生の3月。だからというわけではないけれど、定期入れ、お弁当箱、ポーチ、鏡に靴下のワンポイントもマイメロ一色だった中学時代。
こうして振り返るとサンリオグッズに囲まれていたのは実家にいたころ。だから私にとってサンリオキャラクターには「ふるさと」がある。
ふるさとを離れ娘が生まれて、"わたし"の場所にサンリオが帰ってきた。
娘とピューロランドへ頻繁に行くようになったのは、娘の楽しそうな笑顔を見ながら、私も私の母を感じられるからなのかも知れない。
幼少期の母のことや実家で過ごした日々のことが鮮やかに思い出され、同時にそこへはもう戻れないという切なさもこみあげてくる。
現在と過去が相まみえる空間。
隣にいる娘との時間も、いつか戻れない時間へと変わっていくことを感じながら、今を大切に過ごしたいなぁと思わせてくれる帰り道。
「ずっとすき。これからもだいすき。」
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