「平成時代」(吉見俊哉)

人間は、成功体験より失敗経験のほうが学ぶべきことが多い。この本は、平成は「失敗」と「ショック」の時代だっとし、経済、政治、社会、文化に分けて書いています。「おわりに」で平成に区切って失敗を点と線で結んで振り返った意味を書いています。

有意義な読書体験でしたが、挙げてる事象があまりにも多いのでまとめるのが難しい。

ちなみに、私は予言者じゃないから令和に入り、ポスト平成がどんな時代になるかはわからないですが、本書は「おわりに」でポスト平成を展望を書いています。だからネガティヴな本ではなく読む価値はあります。

なお「はじめに」で、こういう一文があります。

「日本はもはや、誰もが豊かさを享受する国でも世界の先端を行く国でもない。失敗と迷走を重ねる不安と課題でいっぱいの国なのだ。」

何だ、やっぱりそんな暗い本読みたくねえと思われるかもしれませんが、最初の言葉に戻ると、人間は、成功体験より失敗経験のほうが学ぶべきことが多い。


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