コラム「電車が好き」

私は結構電車が好きで。
電車というか、鉄のかたまりが好きな事、そして線路が好きな事、発着音が好きな事、これは友達にも積極的には話していない「好き」かもしれない。そして、すごくすごく好き、そういうのでもなく、ちょっと好きなのだ。

きっかけは息子が小さい頃、電車に興味を持ったのが始まり。一緒に「のりもの」というDVDを何度も観た。

こういう事は、お子さんがいる方はよくある経験ではないだろうか？

子供が電車が好きで電車にハマる、ポケモンが好きでポケモンにハマる、トミカが好きでトミカにハマる、おかあさんといっしょを観始めてから、お兄さんとお姉さんに親近感が湧く。

私もDVDを鑑賞するうち、お気に入りが出来た。南海電鉄の特急ラピートという電車だ。この電車の形状を見た時の感想は「近未来！！」間近に見た事はないのだけどすごくお気に入り。

南海鉄道の特急ラピート

詳しくはないが、なんか好き、そんな気持ちで、地元、東北の電車や新幹線を見学しに仙台駅まで足を運び、息子と入場券を買って何度か見学したり、宮城県利府町にある新幹線の帰る場所「車両基地」に見学に行ったりした。

いつも線路を走る電車が自分の前にある事がまず大興奮。新幹線の車両洗浄はとてもテンションが上がる。自動車の洗浄と似ているけれど、「あの長い新幹線が洗浄される時自分は中にいる」その行為がすごく特別な気がする。

新幹線が、基地に帰宅してリラックスしてる姿を見れるのはなんだか貴重な経験だ。まるで、誰かのプライベートを覗き見た気分。いつもは早く強く走っているのに。

そんな気持ちになったり、それに見学に行くだけで、どれだけ多くの人が新幹線のメンテナンスに関わっているのかもよく分かる。

そして、発着音。

仙台駅で聞く事が出来る発着音、東北本線は宮城県出身のバウンドドッグの「ff（フォルテシモ）」、そして仙台空港アクセス線は同じく宮城県に所縁のあるmonkey magic の「Around The World」だ。これは、何の曲だろう、まずそんな風に思い調べる。そして、あの有名な曲は、発着音になると独特でかっこいい。電車に乗るのが楽しくなる、元々はただのお知らせ音だけど「あの曲のあの部分」「なんだか歌詞が浮かぶ」そんな風に思い単なる駅が特別な場所に変わる。

乗り物の凄さを感じる、帰り道は階段に描かれた騙し絵の存在を知ったり。

特急HITACHIの騙し絵が描かれていた事を初めて知った。急いで通り過ぎていた時は気がつかない。

鉄道オタクじゃなくても、ほんの少しの好きが毎日を楽しくする。好きは隠さなくても堂々と探していい、そう思う。

（MacBook）