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1st Mini Album「人生は短いけれど労働時間は長い」歌詞など

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1.ミライ

3年後の将来像 描けないな
真っ平らな日々を繰り返して あぁ
見なくてもわかる予定表 放り投げて遠くへ
そのまま駆け出す夢を見てる

初めから期待なんてされてない
負け犬の イージーワーク
でもいつも後ろ指刺されてんだ
1人また1人崩れていく
いっそ向こうに行けたら
なぜ僕は手を振っているんだろう

今日が昨日をなぞって 消えていった
躓く時だけ足跡残して あぁ
いざ靴紐を結んでも彼方に光見えても
一歩先の闇が怖いんだ

懐かしい顔を見て
幸せであれと話しかけた
「どこに行ったって同じ壁にぶつかる」って聞いてさ           
夜 鏡越しに僕は僕に
そう繰り返す

いつか未来の自分を描きたいな
憧れになれるはずなくても
気付いてない振りやめて 選んでいけたら
必死に手を伸ばせば届く
知らない明日を生きる僕を
知らない自分に出会う僕を

2.飛行機雲

君は窓際に立ったまま 街を眺めていた
これまでの居場所を 名残惜しむように
僕は見過ごしていたんだ ここから飛び出していく決意を
その横顔にそっと潜めていたなんて

最後に見せた笑顔は 雲一つなく

青い青い空に 駆けていく小さな機体が
薄暗い飛行機雲を落とした
「続けられるのが君の強さだよ」なんて
君の言葉が胸につかえて
空から目を逸らした

背伸びの仕方さえも忘れてしまった
自分ってやつを保つのが精一杯すぎて
目を凝らして眺めてた
遠くの街の灯りは
君の場所ではどんな色してる?

考え続けて また夜が明けて

君は居ないのにいつも通り動く世界で
ふと自分の居場所も見失う
君へかけた最後の言葉を思い出して
奥底に潜り込んでた 醜い感情に気付いた

続けたいなんて思っていないよ  
ただ勇気がないだけ

青い青い空に 駆けていった小さな機体が
薄暗い飛行機雲を残した
形の定まらない灰色の塊が
自分のことのようで
見続けることが出来なかった

3.言霊

解けない呪いが今夜も 僕を締め付ける
真綿のように絡み付く あの人の言葉が
消えない記憶が身体を縛り続けてる
完璧なんてなれはしない わかってるけれど
きっと消えない

出来の悪い奴にも 任せなきゃいけない
だから褒めて宥めて 良い気分で動いてもらえ
そんな会話が聞こえた 足音立てずその場を去った
心当たりがありすぎて 目を合わせられなくなった

貼られたレッテル 拭い去ろうとも
決して消えない 残り続けてる

解けない呪いが今夜も 僕を締め付ける
考えるほどぎこちなく 身体はちぐはぐになってゆく
消えない思いが脳裏に こびりついたまま
嫌われたって構わない そう思えたなら
どんなに良いだろう

降り注ぐ言葉 冷えていく身体
当たり前なんて誰が決めたのだろう
それができない できない方がいい
呪いはいつしか鎧にもなっていた

解けない呪いに今夜も 締め付けられても
心のどこかで浸って 安心している僕がいる
消えない言葉が刻んだ 傷をなぞっては
進もうとしない理由を 見つけ出して
ずっと消せない
(解けない呪いが今夜も)
(似たよな呪いを誰かに…)

4.panorama

こんなに高い所まで登りきって
傷だらけ 息も絶え絶え
でも休めはしないよ
だって後ろ振り返りゃすぐ側に
沢山の僕の代わり 
もう手をかけているのに

張り裂けそうな感情 押し殺してる真意を
あの人もこの人も皆同じなのか?
ちっちゃな過ちさえ 膨らましてお説教
仲良しこよしの裏で 爪を研いでんだろう?

がむしゃらに進んできたから
ここがどこかも分からない
ペース崩して倒れかけ
カケラの自信も失くしていく

360°から来る視線に
怯えちっちゃく丸まって 時に噛み付いて
守られていることさえ気付かずに
傷つきながら生きている

いつか尽きてしまう日を待つくらいなら
降りてしまいたいな 言い訳ばかりの人生を

こんなに高い所まで登りきって
上見れば 道半ば
もう止まっていたいよ
歯食いしばって進んだって霧が晴れない
薄い空気 肺に満たし
ふらつきながら歩いてく
あぁこれからも僕に道標はない

5.パラドックス

やりたいことだけやって
言いたいことだけ言って
背追い込んでたものポイッとしてさ
そのままさようなら
出来るわけないだろう
そんなこと分かってる
よぎった思考をストップしてさ
そのまま家を出る

似合わぬ服着て 無理して笑ったって
すり減らしてるんじゃやってけないぜ
ショーウィンドウに見た
理想とは違った自分にパンチを浴びせたなら

何か変わるのかな 
つぎはぎだらけの心を
ただただ見つめてるだけで

何処かへ連れ去ってと願ってはみるけれど
行きたい場所なんてありゃしない
ちっぽけな俺は
月の灯りでさえも眩しくて怖くなる
部屋の片隅で目を閉じても
必ず朝が来る

いつか変わるのかな 何かを待ってる 
それしか出来ない自分が嫌いで

やりたいこと我慢して
言いたいこと飲み込んで
用意した笑顔を貼り付けて 涙を隠してさ
それでも日々は続く
時計の針も動く
重くなった扉こじ開けて
そのまま家を出る
今日も家を出る

6.島根ブルース

もうちょっと晴れてほしい 特に夏と冬は
曇りばかりの空に 雨がぽつりぽつり

名物がシブい ソバだとか貝とか
美味しいんだけど あまり目をひかない

だけどそんな街を
いつからか気に入ってる
心の故郷が増えてるのさ
地元帰りたい それは嘘じゃない
だけど帰らなくていい気もしている

方言が難しい あげこげどげそげと
「わかーときもあーが?」分かる時もあるね
車がなきゃ暮らせない ほんのちょっとの距離も
エンジンかけて 2分だけ走る

苦い出来事や 不安な思いも
ないと言えばそれは嘘になる
だけどいつからか 帰ってくる場所になる
おかえりと言ってくれる人がいる

そうさ この街を いつからか愛している
馬鹿にされると胸が痛むほど
この先もずっとこの街と人が
続いていくことを願う僕がいる

7.人生は短いけれど労働時間は長い

窓越しに枯葉が流れゆくのを
横目で眺めてる
砂を噛むような今日この頃
気を抜くと涙が出ちゃう

こんなはずじゃなかったと
違う道に想いを馳せて
頭を振って目の前のデスクトップに
思考を戻した

仕事しなくていいのなら、
あした何する?

人生は短いけど労働時間は長い
誰かのために生きる余裕はないのに
知らない誰かのために僕は働いている
それだけが生きていく道だから

余計なことばかり考えんなと ごまかし飲み込んで流されて
大人の定義があやふやのまま ここまで来ちゃった

死ぬのも怖けりゃ
生きるリスクにも備えろとか
何でもありのファイナンシャルプランナーさん
じゃあ、どうすりゃいいの…

仕事しなくていいのなら、
今日は何する?

人生の短さに呆れ立ち止まっていても
待ってくれるものなんて何一つとしてない
まぶたの裏に今でも焼き付いている夢は
目を閉じている時しか見えない

仕事しなくてよかった昨日、
僕は何をした?

人生は短いけど労働時間は長い
それでも今日も誰かのために
自分のためだけに生きるのも虚しいのだろう
今日も答えは出ないまま
両手をぎゅっと握りしめ
冷たい風の中へと潜ってゆく

死ぬとき僕はどんな顔だろうか?

クレジット

All songs by 谷です&春日です
Illustration by 長谷川夏暉
Bass by 大浦かつき(3,5) /パーム(ペンギンとジョーカー)(7)
Mix&Mastered by Studio KPP(1,2,4,7) /スタジモン大田(3,5,6)
Special Thanks: おいたん

ジャケットイラスト by長谷川夏暉

余談

2021年、バンドが解散(事実上の活動休止)してやむを得ず始めたソロ活動ですが、2年かけてようやくまとまったパッケージを世に出すことができました。

当たり前ですが、一人じゃ何もできない。

一緒に作ってくれる人がいて、聴いてくれる人がいる。

僕のやりたいこと、わがままを支えてくれる人が周りに沢山いて、
ホント恵まれてると思います。感謝してます。

ちなみに・・・どの方も平等に感謝しています、といきたいところですが、まぁ~~~一番は春日ですね。
正直めちゃくちゃ多忙なのに、かなりの時間を割いて僕の詞を多い時は9割5分くらい直してくれて、せっかく直してくれた詞が曲のせいでお蔵入りになっても「これはお蔵入りにした方がいいね」と言ってくれるし、「共同制作者だから」と制作費用も一緒に負担してくれて、バンドの大会に出たときは名古屋からモーレツに揺れる電車で島根まで駆けつけて超細かい雑用してくれて、、、ちょっとすごすぎます。
彼の姿は僕のインスタのストーリーにただ1回上がっただけでほとんどの人は目にしたことがない知る人ぞ知る人間ですが、リスナーの皆さまはぜひ「春日です」という一人の存在を思い描きながらお聴きください。

ありがとうございます!!!


いつもきれいにお使い頂きありがとうございます。 素晴らしい音楽を作るための費用に使います。