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教育者としてのカール・ロジャーズ

【来談者中心療法】を確立し、近代(現代)カウンセリングの父ともいわれるカール・ロジャーズは教育者でもあって、そこでも「学習者中心(学習意欲のあるものが自発的に行う学びこそに意味がある、それ以外にはおおよそ意味は無い)」ということを言っていて、その意味で教師は「知識を伝える」のではなく、「学習意欲を促進するようなファシリテータ」であれ、ということを言っていたようだ。

その時にポイントになるのが、「非構成的であること(あらかじめデザインされたものでないこと)」。つまり、自主性に委ねるということ。その人(グループ・教室内の学生)の持ちうる力を信頼し、任せること。必要であれば情報を伝えること。

近年、様々な場所で「ファシリテーション」という言葉や技法が使われるが(そうしてまた、限られた時間内で「非構成的な」ファシリテーションによって成果や効果を出すことが難しいことへの理解はしているのだが)、グラレコやグループミーティング、「見える化」などの手法に終始するものや、自発性を欠いたもの(原理的に言ってしまえば「リアクションは3割増しで」という言葉が存在すること自体が「主体性の剝奪」である)に対する、私個人の違和感が、氷川きよし的にわかった気がする。

この項、私自身の考えや見解を踏まえて、あらためてもう少し長く書き直してみたいと思っています。

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