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薩摩川内市男女共同参画講座資料

子どもの身体と心を守るために必要なこと(~不登校やいじめ、LGBTqなど様々な児童に対してわたしたちが気づけることやできること)

2023.6.29
NPO法人ルネスかごしま 谷川勝彦

0、まず「先生」に必要なことはなんだろう

・(少なくとも)私は、世界のことを、その人のことを、歴史のことを、これからのことを何も知らない(知っていない)

・世界に対する謙虚さ、自分が小さな存在であること、そうしてまた、相手もまたそのような存在であることを認識すること

1、人の気持ちはわからない(わかりようがない)

・自分がこれを言ったら、相手はどんな気持ちになるだろうか
・自分がこれをすることが、相手にどのような影響を(将来にわたって)与えるだろうか

わからない。
だから、想像するしかない
あるいは、聴くしかない(それでも、相手が本当のことを言ってくれるかはわからない)

2、聴くために必要なこと

・余計なことを言わない
意見は、求められたら(それでもおずおずと、あくまでも私の考えであって正解ではないということを前置きして)出す。
経験は(ほぼ)役に立たない(あなたは、n=1のものを信用しますか?)
・質問をしない
わたしたちにできることは、相手から自然にこぼれてくるものを拾うことだけで、何かを引き出そうとしたり、引きずり出したりはしない(できない)。自分がされたら嫌でしょう?
・入れ墨の話
・かつて「性同一性障害」と言われていたことの話(最新の調査研究によるパーセンテージ)

世間一般の、あるいは、あなたが常識だと思っていたものは、変わる(ことがある)
だから、あなたの、個人の物差しで人を測ってはならない

・バッタの話(限界を誰が決めるのか、その権利が人にあるか)

3、あらためて「先生」の仕事とは何か
「先に生まれた」人が、後から生まれてきた人にできることとは

・人には「知的好奇心」がある
・知らないことを知るのは楽しい(人によって何を「楽しい」と感じるかはそれぞれだけど)
・世界は「知らないこと=知るのが楽しいこと」で満ちている
・人に言われて「やる」ことは、はたして「やっている」ことになるのか


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