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育休復帰カウントダウン 〜自分と向き合いまくった一ヶ月〜

1年間の男性育休を取得しているタニアです。

ついに、この時が来てしまう。
昨年9月から取得していた育休が、この8月いっぱいで終了する。

毎日当たり前のように見ていた我が子の顔が、平日はほとんど見られなくなってしまうなんて想像もつかない。
やばい、寂しすぎる。

こんな幸せな期間を1年間も送れたことは、間違いなく自分の人生にとってプラスになるだろう。

育休期間を振り返って思えば、これほどまでに人生を考え、方針があっちこっちドタバタしたことはなかったように思う。
特にこの1ヶ月は、毎日考え方がアップデートされていき、無限の可能性の海を泳ぎまくっていた。

現時点で、今後の方針について明確な答えが出ているわけではない。
育休が終了して仕事に復帰するにあたって、一旦整理して残しておくべく、この記事を書くに至る(1ヶ月に1回投稿を続けるためというのが大きな理由ではあるが)。

1.夢の現在地

育休復帰に向けた夫婦の話し合いをきっかけに、人生の可能性を考え始めたことは、前回記事にまとめた。

私は地方への移住、妻は海外への移住というかねてよりの夢を、なんとか子どもが小学校に上がる前までに達成しようと、あれやこれや策を練っている。

それぞれ、今のところの進捗状況を記してみたい。

①地方移住に向けて

まずは、自分の「地方に住んでみたい」という漠然とした思いを言語化することから始めた。

そもそも、これまでの人生の何が要因となって地方に興味を持つに至ったのかをしっかり認識することによって、私が地方に何を求め、どのような暮らしを望んでいるのかを知る必要がある。
そのことが、移住のミスマッチを少なくするのだと考えている。

ということで、地方への思いを真っ白なノートにぶつけてみた。

詳細まで書くと非常に長くなるので省くが、私の地方への思いは以下の4点に集約されることがわかった。

・自然にアクセスしやすい環境に身を置きたい
・ゴミゴミした街や満員電車から離れたい
・車を使った生活がしたい
・第二のふるさとと呼べる場所がほしい

地方でどのように暮らしたいのか ノートに書き連ねた要素を集約

これらの思いを可能な限り実現でき、家族が心地よく暮らすことのできる場所を見つけていく。
個人的な希望としては、東日本では長野・山梨、西日本では広島が気になっている。

問題は仕事だ。
現職でフルリモート勤務はほぼ不可能であるため、イレギュラーな地方支社への異動を熱望するか、フルリモート可能な企業へ転職することを考える必要がある。

地方支社は上記の希望3県にないので、支社のあるところから選んでいくことになる。
最も近いのは岡山。支社への通勤等を考えて良い自治体があれば候補になってくる。

フルリモートであれば場所にこだわる必要がないのだが、如何せん求人が少ない。
引き続きキャリアの棚卸しをしつつ、転職エージェントと相談していこうと思う。

キャリアの考え方については、「キャリアづくりの教科書」という本が参考になった。
30代で一度も転職を経験したことのない自分にとっては耳が痛い話が多かったが、キャリアをしっかり考えるには早いに越したことはないので、まっさらな気持ちで自己分析から始めてみた。

中でも、キャリアを短期的視点ではなく中長期的視点で見ることの大切さが述べられており、今の自分が持つべき視点だと感じた。
目先の収入の大きさにとらわれず、中長期的にスキルアップして生涯収入を最大化していくためには、明確な将来のビジョンに向けて必要なスキル・経験を逆算し、それを得ることのできる環境に身を置くことが求められる。

フルリモートでそのようなスキル・経験が得られる環境があれば、非常に望ましい。
難しいのであれば、現職にとどまって支社を希望し続けるか、別な道を模索する方針だ。

②海外移住に向けて

妻の夢である海外移住。
私としてはこれまでの人生で全く考えてこなかった(あえて避けてきた)選択である。

まずは英語ができないことには話にならないので、取り急ぎ先の日曜日に突貫工事でTOEICを受験した。
モチベが上がりきっていなかったので、手応えはあまりない。それは言い訳か。

毎年秋に、我が社では海外拠点を希望する者の公募が行われる。
応募の条件となるTOEICスコアの最低基準に届くことができれば、スタートラインには立てる。
しかし自分の今の実力では、なかなか厳しそうだ。

チャンスをみすみす逃さないよう、頑張るべきなのだろう。
しかし、長年積み上げてきたメンタルブロックの壁は厚い。

このメンタルブロックを解きほぐすべく、「リスキリング大全」という書籍を参考に、まずはマインド面の変革を実施した。

本によると、メンタルブロックには「思い込みの壁」「恐怖心の壁」「環境の壁」の3種がある。
これをそれぞれ言語化し、どう乗り越えるかを考え、実際に実践してみるというものだ。

メンタルブロック解除の例

大体は、自分の固定観念を取り払うために、実際に今から英語を学ぶというのはどうなのかを調べてみる、という方法になりそうだ。
ただ、そういう情報を見ても「この人だからできたんでしょ」といった天邪鬼な見方をしてしまいがちなので、素直な気持ちで情報収集していくつもりである。

また、環境の変化を自分のキャリアにつながるものだと受け入れていく「キャリア・アダプタビリティ」の考え方を、常に頭に入れておこうと思う。
英語の習得・海外移住についても、具体的にどのような将来につながっていくのか、イメージができればモチベーションもあがっていくのだろう(たぶん)。

加えて、英語はあくまで手段なので、海外移住にあたってもどのように暮らしていくのか、きちんと考えておく必要がある。

現職のまま海外拠点に行くことができれば、住居や手当などを心配しなくても良いが、転職するとなると自分でもろもろ調達しなくてはならず、ハードルが高そうだ。
まだこちらには手が付けられていないが、同時並行で考えられると良いと思っている(できるのか・・・?)。

2.周囲の反応

夢に向かって動き出して約1カ月が経過した。

私も妻も、仲の良い友人などには少しずつ今の状況を話してみている。
どんな反応があり、どんなアドバイスがあるのか、注意深く探っている。

私の友人は、賛否半々といったところだ。
「いいじゃん!やったら。人生一度きりだしね」
という軽い反応から、
「子どもいるのに無責任じゃない?」
という辛辣な声まで様々だ。

特に、昔から仲の良い友人ほど、否定的である。
昔から私の性格を知っているからこそ、そのギャップに戸惑っているのだろう。

ただ、友人に言われて撤回するくらいなら、最初から考えていない。
言われた指摘は真摯に受け止めるが、あくまで考え方の一つだ。
人と全く同じ考えを持つ必要はないし、自分で導き出した方向性だと胸を張って言いたい。

妻の友人からは、今のところ反対の声は出ていない。
転勤族や海外駐在など、東京以外で生活している友人が多いらしく、実際の体験をもとに賛成してくれる方もいて心強い。

一方で、最も大きな壁が立ちはだかった。
妻の母親(義母)である。

妻としては、転勤族だった両親に相談すれば、よいアドバイスが得られるだろう、程度に思って軽く話をしたらしい。

義父は「良い経験だからやってもいいんじゃない?」といった反応だったが、義母は、(特に海外について)危険だからと反対の立場をとっているとのこと。
このことで、妻と義母の関係が冷えてきてしまっている。

私はもともと海外に難色を示していたので、義母の気持ちはよくわかる。
海外へのメンタルブロックが解除しきれていない今の状態では、もしかしたら義母寄りの考えなのかもしれない。

しかし、やると決めたからには妻側に立って義母を説得しなければならない。
こうなってしまった以上、早めにメンタルブロックを解除した上で、義母にとっての安心材料を探さねばならない。
これは、なかなか大変そうだ・・・。

自分の両親にはまだ何も話していないが、あまり好意的な反応が返ってくるとは思えない。
両家両親という最も高いハードルをクリアしない限り、夢を掴むことはできないだろう。

おそらく、ここが踏ん張りどころその1なのだと思う。
その2その3が次々やってくるだろうが、1つずつ超えていかねば途中リタイアだ。

着実にクリアしていくためにも、考えや方向性をしっかり固めていきたい。
そのことが、やがて自分達の確固たる意志にもつながるのだろう。

3.復帰に向けて

ここまでは、中長期的な方向性の話。
直近で考えるべきは、私の職場復帰後の生活だ。

冒頭に述べたとおり、8月いっぱいで育休が終了し、9月から復帰となる。
8月頭ごろに人事から連絡があり、育休に入る前とは異なる部署に復帰することになった。

ありがたいことに、希望を出していた企画系の部署への配属となった。
折よく4月に組織改編があり、力を入れる部署として人員拡大されたのだ。

今いる組織の中でも、この上なく自分のやりたいことに近い。
自分がこの組織でどこまでできるのか、試せる恰好のチャンスである。
自分のキャリアのためにも、全力で取り組んでいきたい。

一方で、子どもは保育園に入らず妻が育休を延長するため、これまで夫婦共同で行っていた家事育児が妻へ偏ることになる。
復帰後の1日の流れをシミュレーションし、特に朝と夜の分担を細かく決めた。

当面は手探りになりそうだが、なんとか1カ月程度でルーティンを確立させたい。
妻がずっとワンオペにならないよう、可能な限りテレワークやフレックスを活用していくつもりだ。

1年仕事から離れたブランクは想像以上に不安だが、なるべく早く仕事のキャッチアップを済ませ、職場の戦力となりつつ家庭を大切に過ごしていきたい。


仕事が始まると慌ただしく毎日が過ぎてしまいそうだが、夢への情熱を忘れず、着実に前へ進めていくという信念をここに書き記しておく。

未来の自分、ちゃんと前に進めているか?

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