ステイホームしている間に勉強しよう、考えよう。2:量子力学の観測問題
いっぺんにちゃんと書くのは大変なので、おおざっぱに書きます。
量子論にはEPR(Einstein–Podolsky–Rosen )のパラドクスと呼ばれる問題があります。「量子論はミクロの世界の実在を完全には記述していないんじゃないか」とアインシュタインたちが疑義を申し立てたのです。のちに、ベルは、実在性と局所性という物理学者にとっては当然に思える仮定にもとづいて、ある物理量の平均値について成り立つはずの不等式を数学的に導きました。ということは、もしもこの不等式が成り立たな