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Japan Mobility Show 2023 に行ってきました

こんにちは。NTTデータ デザイン集団「Tangity」の野口友幸です。
今回は10/26から11/5まで東京ビッグサイトで開催されていたJapan Mobility Show 2023の様子をご紹介します。
もともと車やドライブが好きなのですが、ここではモビリティサービスを担当するサービスデザイナーの視点も入れて、お伝えできればと思います。


Japan Mobility Show 2023とは

これまでの東京モーターショー改め、Japan Mobility Show 2023に生まれ変わり、4年ぶりに開催されました。
内容もその名の通り、モビリティショーとしてリニューアルされ、自動車業界の枠を超えて、他産業やスタートアップからも多くの参加があり、
従来のこれから世に出てくる車が展示される、というよりも、未来の生活や、その中にあるモビリティーを見ることができるイベントに生まれ変わりました。
テーマは「乗りたい未来を、探しにいこう!」、来場者数は1,112,000人だったと発表されています。

未来のモビリティ

毎日ニュースで聞くような、”EVシフト”、”自動運転”、”MaaS”など注目キーワードが多く、開催前からイベント自体の注目度も高かったことから、とにかく会場はすごい人でした。今回目玉の1つ、未来の東京の生活や移動を体感する「Tokyo Future Tour」は、入場待ちも発生しているほどでした。

そんな中、私が未来のモビリティを想像することができた展示を3つの要素にまとめてご紹介します。

①自分好みにカスタマイズして愛用するモビリティ

車そのものを気に入って乗るというより、使い方に汎用性があるような動く箱を、中身や使い方を自分好みにして活用するようなコンセプト展示が複数あったのが印象的でした。CX(顧客体験)の観点でも、今後、多様な価値観に応えていくことが求められる中で、自動車メーカーからの提案だと感じました。安全で丈夫なハードが提供され、ソフトはユーザーが好きする、という方向です。こういうところからも、車が家電やスマートフォンのようになってきていることを感じます。ソフトウェアを更新したら自分の車が変化する、自分好みの設定で車を愛用する、みたいな未来はそう遠くなさそうです。

②生活の足として活躍するモビリティ

複数人で乗る自動運転のモビリティから、1人乗りの近距離モビリティまで、日常の移動手段が増えそうだと想像させてくれる展示が多くありました。
あえてこれまでの乗り物で言うと、バスやタクシー、車椅子などが近いかもしれません。しかし、単にそれらが置き換わる以上に、移動する人の時間の過ごし方を有意義なものにしたり、行動範囲を広げたり、できなかったことができるようになるといった、移動すること自体に可能性を感じさせるものでした。デジタル活用が進み、場所を問わないオンライン上のコミュニュケーションが便利な一方で、実際に人に会ったり、その場所に行くことで得られることも多いため、未来は日常的にこうしたモビリティを活用していくことになりそうです。

近距離モビリティ

また、人だけでなく、モノだって移動します。農家さんから産地直送でお店がやってくるようなコンセプトも展示、こちらはNTTデータがトヨタさんと出展した「e-Palette Store」です。
生産者とお客さまの「ラストワンマイル」をつなぐ未来型ストアで、気に入った商品があれば、手に取って持って帰るだけで決済が完了しています。
地方に行って農家さんに旬の野菜を譲っていただくようなユーザー体験が、日々の買い物でもあたりまえになるかもしれません。

③飛ぶ!モビリティ

最後はもはやクルマというより、飛びます!中でもスバルさんは圧巻のステージでした。ステージ上の扉が開いたと思ったら、世界初公開、SUBARU AIR MOBILITY CONCEPT が現れました。
ドローンを大きくしたようなエアモビリティによって、「より自由な移動」の未来が示されました。交通事故や道路渋滞などの社会課題が、根本的に解決する未来が近づいているのかもしれません。

次世代モビリティUX

UX(ユーザー体験)の観点で注目したのは、日産自動車さんのステージです。未来のライフスタイルの中に、クルマが登場するストーリーが展開されました。
ステージ上の巨大モニターに未来の生活者のアニメーションが描かれ、その生活の中に未来のモビリティが登場、ステージ上のプロトタイプ車両も連動する演出でした。
アニメのキャラクターから、あと10年後、20年後はこんな価値観で私たちは生活をしていて、クルマはこんな風に使うんだろうな、と想像できるものでした。
車を使う前後の状況の描き方が良くて、UXデザインに知見のある人が関わっているのか、見せ方としても感心させられるものでした。

感想まとめ

私たちの生活は、技術の進化などによって、より豊かに、多様な価値観の中で暮らしていくことになります。
それは公衆電話から1人1台スマートフォンを持つように、過去を振り返っても、間違いなくライフスタイルは変化します。
モビリティも自分好みのかっこいい形、かわいい色に着せ替えられるような車を、長く愛用する。
車は所有しなくても、提供されるモビリティサービスを使いこなして、快適に行きたいところへ行く。
そんな未来の生活をのぞいてきたように感じる1日でした。

今回は以上とします。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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