Tangityができるまで(名前編)
こんにちは!株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」で、
グローバル方面担当をしていますKenです
今回はNTT Dataのデザイナー集団を現す新ブランドTangityの名前にまつわるお話をさせて頂きたいと思います
Tangityの名前について
公式的には以下のようにご案内をしています
”実体があることを意味する「Tangible」が語源
今後、より一層無形化・複雑化するデジタルビジネスについて人にとってわかりやすく「手触り感」のあるものを作り上げていくことを意図”
実は新ブランドが生まれるまで約3年かかったのですが、この名前を決めることに最も多くの時間を費やしました
名前を決めるにあたって重要な観点としたのは以下です
1.グローバルブランドとしてふさわしいもの
2.NTT Dataの強みとリンクしたもの
それぞれのポイントについてもう少し掘り下げてみたいと思います
1.グローバルブランドとしてふさわしいもの
なかなか抽象的な観点ですが、少し因数分解すると以下のようなポイントがあります
・発音しやすい
・各国ローカルでネガティブな意味を含まない
・同業他社で類似商標が利用されていない
など
最初の候補はブランディングエージェンシーから出してもらったのですが、もっともハードルが低そうな「発音しやすい」すら私たち日本人には曲者で、カタカナにできない(しづらい)ものはいくつか見送りとしました
「各国ローカルでネガティブな意味を含まない」も、ブランディングエージェンシー側のネガティブチェックで問題がなくても、各国のネイティブのメンバーと話すと「スペイン語ではOKだがイタリア語だとちょっと、、、」というような口語やスラングレベルでの指摘事項がいくつか出てきました
このあたりはグローバルブランドならではのあるあるですね
そして私たちがもっとも悩まされたのが「同業他社で類似商標が利用されていない」です
基本的に、事前に類似商標がないかを調査した上で各国で商標登録の作業を実施していきます
しかし最終的に他社から申し立てを受けるか受けないかはやってみないと分からないというのが怖いところです
申し立てを受けても色々な解決方法が存在するのですが、国によって手続きにかかるお金と時間がマチマチで、タイムラインを守りながらローンチまでのプロセスを進めるためには申し立てられるリスクを極力減らすことが必要でした
というような状況を受け、Tangityを含む3つの候補について出願するも、うち1つは早々に撃沈
素人的には全然似てないではないですか、というような申し立てではありましたが、涙を飲んで取り下げました
2.NTT Dataの強みとリンクしたもの
この観点もなかなかの難題です
そもそも
NTT Data ≠ Design というのが私たちのブランド的な出発点でした
このイメージを覆すことを意図して、ブランド策定に取り掛かった経緯があります
普通に名前をつけると「NTT Data XX」というのが既存ブランドの知名度を活かす意味では正解かなと思います
しかし、本業であるSIの出島的に実施していたデザインビジネスを覚悟を決めて大きな柱としてしっかり育てていくことを意図してあえて直接的にNTT Dataの名前を使わない選択をしました
(最終的にはエンドースメントとしてNTT Dataの名前を入れていますが)
直接的なリンクを避けるにしても、ブランド名にできるかぎりNTT Data自体の強みを反映させたいということで海外メンバー含め何度もインタビューやワークショップを重ねました
当時の資料を振り返ると様々な言葉が躍っているのですが、ぶれなかったのが”We Make Simplicity Real”という言葉です
NTT DataのDNAとしての”やりぬく”や”実現する”がよく表現された言葉になっているのではないかと思います
この言葉を体現する名称を中心に選定した結果、最終的には冒頭にご説明した”手触り感のあるものを作る”をコンセプトにした造語である「Tangity」を利用することになりました
いかがでしたでしょうか
今回はTangityの名前にまつわるお話について書かせて頂きました
多くのデザイナーの想いと担当者の地道な活動の結晶であるこのブランドと共に皆さんにとってわかりやすく「手触り感」のあるものを提供していきたいと思います
デザイナーさん大募集
IT業界最大手のシステムインテグレーターであるNTTデータに属しているからこそ、最新技術を活用しながら新しいしくみや価値を創造できることはTangityの魅力でもあります。しかし、今やテクノロジーだけでは良いサービスは生まれません。デザインスタジオという場をフックにして、マーケティングや空間デザイン領域など複合的に考え、顧客の新しいビジネスを実現していきたいと思っています。
そのために、現在Tangityではデザイナー職を積極的に採用しています!サービスデザイン、UXデザインのクライアント業務の経験がある方、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?募集要項など詳細はこちら。お待ちしております。
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