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好きと嫌いとその間

情熱というものはあまりにも一瞬で消えてしまうものである。

あれだけ好きだった本も、映画も、人も。いつのまにか愛せなくなっている。

好きを続けることは本当に難しくて、常に一瞬の感情や悩みと戦わなければならない。

情熱を無くしてしまった、好きで無くなってしまった自分が嫌いで、苦しくて、まるで自分自身の一部を無くしてしまったような痛みを抱える。

情熱は間違いなく自分の一部で、それは自分の何よりも重い。

結局これは一過性の思いなのだろうけど、

きっと心から消えることはなくて、時に体の底から顔を覗かせる。

どうせ一度好きになったものを嫌いになんてなれないんだから。

あと少しだけはこの無の時間に浸るのもいいかな、と。

この思いが僕を強くするのだと信じて疑わないし、

いつか自分の中で笑えるものになるのだろう。




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