お茶摘み体験、お茶づくり体験のサポートをしました!
わたくし、日本茶インストラクターです。
お店もやっていて「種ノ箱」といって、主にお茶の(ゆるい)セミナーをやっています。
という流れから色々とご縁がつながって、お茶摘み体験、お茶づくり体験のサポートの機会をいただきました。
前回の記事は、お茶摘み体験の前に参加者さんへお伝えしたい内容を記事にしたんです。
さて新茶の季節には、お茶摘み体験がお茶産地で、まあまあイベントとして行われています。
ほとんどの茶畑は、商業的または研究用として育てられているので、かまぼこ型の茶の木の緑の列が、何本も連なった形をしています。
今回うかがったのは兵庫県養父市のお知り合いが持っているところでした。
参加者全員、訪ねるのは初めてで、車3台で分かれて、現地を目指したんです。
その中の一つの車は、道を一つ間違ってしまい、大変な目を合われて到着しました。
また、もう一つの車は目的地を行き過ぎて、戻ってきたものの「茶摘みに来たんです。茶畑、ご存じないですか?」と、地元の方に尋ねたものの「茶畑?、そんなのここらあたりにあったかな。。。」と言われたそうで。
そういわれるのも無理はないんです。
というのも、茶の木は、牧草地の畔に点在して数本、牧草地を下った小さな崖のところに数本という状態でした。専門用語で、畦畔茶園といわれる立派な茶畑。
なんですけど、知らない人には茶畑だとわからないし、参加者さんの会話を聞いていたら、「これがお茶の木ですよ!」と説明して見せても、そう言われるまで、見てもお茶の木だということが分からなかったそうです。
このやり取りを聞いて、ハッと気づきました。
お茶マニアになると、お茶マニアじゃない人がどう思うかが分からなるんだと。気を付けよう。
そんなこんなで、今にも雨が降り出しそうなちょっと残念なお天気で、慌てて急いでお茶の芽を摘むんじゃなくて、お茶の枝を刈って、籠に入れていって。
枝の先にあるお茶の芽を大阪に持ち帰って、二日後に芽を摘む段取りで。
迷って到着時間が遅くなるちょっとしたアクシデントがあっても、まだ想定通り(^^)
さて、この後が未体験ゾーンだったんです。
なにせ、自分一人でお茶摘み体験にいったら、一人でお茶の乾燥までやってたので。
二日後にお茶の枝から、お茶の芽を摘むというのは、未体験。
お茶の枝を刈って、それを入れたごみ袋の一つを自分の車で持って帰ってきました。
お茶の葉っぱが一日経つとどうなるのか、二日たったときにお茶づくりする予習として、一人で小さな鉄鍋で、釜炒り茶を製茶しました。
粉になったところは捨てたので、だいたい針状というか、緑色の短い針金がたくさん入っているみたいな形状でした。
みんなでお茶づくり体験するところに作った釜炒り茶を持って行ったら、「お茶ですね!」、「お茶やっ!」という声が。
どうやら、自分たちが摘んだ(刈った)お茶の木から、こんな形状の乾燥したお茶ができることが信じられない様子でした。
袋から取り出して、お茶の枝をテーブルに広げてお茶摘み。
の前に、気づいたのは、お茶の枝を集めた袋は開けておかない方がよかったということ。袋を閉じておけば、湿度が保たれて、乾燥しにくいんです。
乾燥すると、お茶の芽がしおれやすくなるし、お茶の芽の乾燥が進んでいるから、粉になりやすかったのかも。
電子レンジでチンして、青い香りが消えるくらいまで加熱して、お茶をもむ。
大き目の底が浅めの中華鍋を人肌よりちょっと高いくらいの温度まで温めて、少し乾燥。取り出して揉む。
中華鍋と揉むを繰り返して、手のひらにチクっと感じるくらいで、最後は電子レンジでチン。湿気を感じなくなるまで乾燥。
みんなでお茶づくりをしたやったのは、粉が多いお茶が出来上がりました。
飲んでみたら、青くてキュッとして香ばしいお茶。
どうゆう風にお茶を摘んで製茶するかを、いろんな人が関わって作ったお茶を通して、関わっていただいた一人ひとりに広がりがもたらされたような気がします。
とっても先が見えない企画だったのですけれど、自分も楽しく、皆さんにも楽しんでいただけたようなので良かったです。
皆さん、ありがとうございました。
日本茶、紅茶、まなび合いの茶の間「種ノ箱」。 種ノ箱は、昭和三十年代に建てられた大阪玉造の木造長屋の中にある茶の間です。 四畳半のたたみと三畳ちょっとのキッチンがついた和室で、紅茶と日本茶のゆるいセミナーをやってます。