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消耗しないように生きることが、自分を消耗させていたことに気がついた

こんにちは、タネノチカラの奥田です。
淡路島に来た経緯や、淡路島での生活はまた別の機会に伝えるとして、
なぜアースバッグを建てるのかは金子のnoteを読んでもらうとして、
私は、アースバッグハウスを建てて心底よかったなあと思うことを伝えたいと思います。

■東京の暮らし

社会人になって、25歳で結婚し、30歳になるまでに二人子供を産みました。一人目の子供ができた時に都内に3LDKのマンションを買い、淡路島にくるまでは時短で働いていました。

私には飛び抜けた才能や特技があるわけではありません。ただ、要領はいい方で、ある一定のレベルまではなんでも上手くこなすことはできると思っています。

要領がいいというのは、今起こっていることから少し先の未来が予想する能力があるから手際よく物事を処理できるのだと思います。

少し先の未来を予想することができれば、あたり触りないコミュニケーションをとることもできます。友達、同僚、ママ友、家族…自分を構成するコミュニティそれぞれに、ストレスなく所属することができます。

とても無難に毎日を過ごすことができます。
明日は仕事だから、子供がいるから、天気が悪いから、混んでいるから。
できない理由を考えて、自分をセーブする方法を覚えました。

■アースバッグハウスを建てるということ

アースバッグハウスを建てる時は、毎日体力を使い果たします。
土をふるい、土を混ぜ、土を運び、積み上げます。
砂利の混ざった土はとても重たく、単純作業の繰り返しです。

良い意味で要領の良さは発揮できません。

最初の3日間は鉛のように重たい体も、次の三日間はすこし楽に感じます。
身体も精神的にもずっと強くなっていることを実感できます。

風や太陽の光が気持ちいい。
毎日の水が、ご飯が、より美味しい。
お風呂が最高に気持ちがいい。
当たり前の日常がいつもより特別なものになります。

子供は、素直に毎日全力で遊び、全力で生きる。
彼らにとってはそれが全てです。
アースバッグは、大人になっても何も変わらないことを教えてくれました。

■消耗しないように生きることが、自分を消耗させる

セーブすることと、コントロールすることは別のことだと思います。営業成績に関わるクライアントとの会議の直前まで、お酒を飲んで騒ぐのはコントロールできていないだけ。

日々の生活において、消耗しないように体力をセーブすれば体力は落ちる。
筋肉痛にならないようにすれば、筋力は落ちる。
楽しいことを我慢して気持ちを抑えればストレスは溜まる。

こんなアタリマエのことをいつから忘れてしまったんだろう。
アースバッグハウスを建てることは、どうしたら自分が成長するかを思い出させてくれます。日々の生活を楽しむことを取り戻すことができます。

今回はどんな成長ができるだろう。
なんてワクワクするんだろう。

アースバッグを建てることは、新しい未来を創るための、そして今を生きるための壮大な大人の遊びだと、私は思います。

知らないうちに染みついた現代の「あたりまえ」を見つめ直し、安心して子どもを育める“持続可能な社会”をつくりたい。 全く性質の異なる、都会にいた4名が淡路島に移住し、共感者と共に「食と健康」をテーマにしたプロジェクト(#seedbedプロジェクト)を始動。