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自分「スティーブジョブズ化」作戦


地元で衝撃的な古着屋に出会って以来、カワイイ服を見つけて買いまくっていたら、毎日毎日服を選ぶのが苦痛になってしまった。

そこで私は私服を制服化する「スティーブジョブズ化計画」を立てた。
計画に着手してから約1か月。
思い立つまでと今日までを振り返ろうと思う。


パジャマのまま動けなくなる

息子が不登校になり、外回りの仕事を辞めることになった。
毎日行くところも特にないし、仕事じゃないから好きな格好ができる、コーディネートをゆっくり考えていい。

自由だー!

布団の上に服を並べてはファッションショーする生活が1年ほど経った頃。
起きてからパジャマのまま何時間も経過していることにストレスを感じている自分がいた。
さっさと着替えたい。けどめんどくさい。でもパジャマは嫌だ。でもめんどくさい。とにかくめんどくさい。
毎朝ベッドに腰かけてはクローゼットを見つめる。動けない。

なにがそんなに面倒なのか、掘り下げてみた。

コーディネートを考えるのが嫌で着替えたくない。
いや、コーディネートを考えること自体は苦じゃない。
邪魔なのは「家から出る予定もないのにこれを着る?」「家事するのにシャツじゃ袖が邪魔!却下!」「今日息子とチャリ乗るんだった。このアウターに合う服って・・・」「パンツ履きたいけどトップス短いと腰回り気になるから長めの・・・合う色ないなぁ」そんなことまで含めて考えなきゃいけないってことだった。


神ならぬ紙のお告げ

持ってる洋服と今の生活が完全に不一致。
着たいけど苦痛、でもカワイイ。
そんなジレンマを抱えたある日、偶然本屋さんで立ち読みした本。
記者と著者のやり取りにこんなものがあった。

「年中同じ色のシャツとパンツなんですね」
「そうですね、違うといえば半袖か長袖かくらいですね」

はっきりとは覚えていないけどそこには「毎日着るものを決めるという時間がもったいない」みたいなことが書かれていた。

知っている!そうゆうことやってる人!知ってる!
スティーブジョブズもそうだし、私服を制服化してる友達もいる。
私も何度かチャレンジしようとしたけどその度挫折した。
けどもうイヤだ!限界!
そう思った私は、すぐさましまむらへ向かい、黒のスキニーを2本買った。

「明日から1か月間、ボトムスは黒のスキニーのみとする」と決めた。

翌日。
ボトムスを固定したので朝はトップスだけ選べばいいだけになる。
楽になった~と思ったのも束の間。
結局トップスに悩んでしまった。
冬着れそうな長めのトップスは9着ほど。
クローゼットを見つめて固まる朝がしばらく続いた。


いつの間にか固定化できた1か月

トップスだけの選択に悩んでいた時、薄々感じていたことがある。
それはちょっと敬遠してしまうものがあったということ。
でも「どれも気に入って買ったものなんだから均等に着なくちゃ!」と意味の分からない義務感で気づかないふりをしていた。

1か月近く経って、毎朝の作業が自分の心に従うようになっていた時、あることに気づいてクスっと笑ってしまった。

気に入った3着だけで着回している!

アウターなんか8着も持ってたのに着回してたのは2着だけだった。
そうゆうことだ。そんなもんなんだ。
あまり出番のなかった服は、なんかしっくりこなかったり気になってソワソワしたり一日気分が乗らなかったりだった。

やっててよかった固定式

黒のボトムスというオールマイティなアイテムを相手にしてもしっくりこない洋服を他のボトムスに合わせてたなんて、そりゃ無理がある。
しっくりこないトップスをしっくりさせるために、ほかのボトムスに合わせて「あーでもないこーでもない」と毎朝考えていたのがいかに時間ムダだったか気づかされた。

いつの間にかお決まりの3着で着回すようになると、選ぶのはインナーと靴下くらいでなんの苦痛もなくなった。

意外なところでメリットがあったのは夜の行動の変化だった。私は昔から朝シャン派で、仕事してたときは家を出る時間があるから何が何でも合わせてたのだけど、辞めてからは「頭洗うからまだパジャマ」みたいな事もあった。

でもこれを始めたら「シャンプーを明日の朝に回すことで早く着替えられなくなる」ということに恐怖に近い嫌悪感を覚えるようになった。
当然夜シャンプーまで終わらせ、朝はさっと着替えて髪もすぐセットできる状態に。

すると(当たり前すぎだけど)朝の行動が早い!
素晴らしい!
私服の制服化でこんなに変わると思わなかった。



これから少しづつ暖かくなってきて着るものも変わってくる。
残る季節あと3つ。
スティーブジョブズ作戦、一年続けてやってみようと思う。


ほじゃ。

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