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【LINEコラム】自覚しにくい蓄積疲労におすすめ!メンタル回復『おうち入院』の方法(2022.8.15配信)

こんにちは。
本質的な健康投資と働き方支援で働く人の健康力を高め組織力の向上を目指すライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。

いよいよお盆休みも佳境になるのでしょうか?
皆さんは今年の夏どんな風に過ごしていますか?

私は先日のショートコントのようなコロナショックが明けて、少しずつ活力を取り戻しています。

今回一瞬にして終わった自宅療養期間でしたが、そこに至るまでの過程でもかなり精神的疲労もありましたので、改めて身体の健康もさることながら『心の健康のための休息も大事だな』と感じました。

そこで今週のコラムでは

メンタル回復のためのおうち入院の方法 

について紹介していこうと思います。




さて、今回とりあげるメンタルヘルスについてですが、皆さんは普段どんな形・方法で心のメリハリをつけていますか?

3年目に突入するコロナ禍。好転と悪化を繰り返す社会情勢に一喜一憂しながら、なんとなくの『慣れ』も出始めてきている一方で、

『私たちは思っている以上に疲れている』

という自覚・自意識をどれだけの方が持っているでしょうか。
こうした漫然とした疲れは『ステルス疲労(蓄積疲労)』と呼び、自覚なくすり寄ってくる疲れとして重要視されています。

また、コロナ禍に限らず不安というものはエネルギーをたくさん使う感情であり、ステルス疲労を起こしやすい要因として考えられています。

そんなステルス疲労におすすめなのが『おうち入院』だと、心理カウンセラーの下園さんはいいます。

「おうち入院」とは、自宅で3日間ほど、仕事はせずに何もしないで休むこと。病室でするのは、睡眠を取り、消化の良いものを食べ、体を十分に休ませることですよね。それと同じで、入院しているときに許可が出るようなことなら、「おうち入院」中もしてもよい、というルールです。

このとき、外見上休んでいても、多くのエネルギーが消費する不安や雑念は避けたいもの。そこで、音楽を聴いたり、疲れない範囲で読書したり、嫌なことを考えないで済むような楽しめること、集中できることをして、気を紛らわせましょう(ゲームもいいけれど、夜遅くまでやってはだめですよ)。入院中は消灯時間がありますよね。それと同じです。

もちろん、遊園地などへ遊びに行ったり、夜遊びするのはもってのほかです。眠れるなら、昼間に寝ていてもいい。だって、「入院」しているのですから。

一人暮らしの人は簡単でも、家族と暮らしている人は少し難しいかもしれません。そのときは、実家に帰ってみたり、近くのホテルを利用したりしてもいいですね。さらに、マッサージなど自分の体をケアしてあげることも疲労回復につながります。

※日経X WOMAN 下園壮太 疲れたメンタルに聴く「おうち入院」より抜粋

とのことです。その他にも

◎ SNSは『他人と比較してしまっている
 と感じたら触れる時間を減らす

◎ スキルアップや自己研鑽は休む
 (ストレス解消のつもりが逆効果になる
  『しがみつき行為』を減らすこと)

が大事だと仰っていました。

また、疲労には段階があり、

とあることから自分が今どの段階の疲れの状態なのかを把握することも大事であり、自分の立ち位置がわかったらそれに合わせた休息法でしっかり休むことが大事になってきます。

ここで私が個人的に大事だと思うことは、『できない自分を責め過ぎない』ことだと思っています(私も未だに上手くコントロールできていないです。笑)。

生活習慣でもそうですが、人は直面している出来事にしか視点を合わせていない時ほどネガティブの沼に陥りやすいと思っています。

確かに直面していることは大事なことなんだと思いますが、それだけではないはずです。ですので、私は自分が沼にハマりかけそうになったら極力物事を広く見るように心掛けています。

また、途切れてしまうことへの恐怖もあると思いますが、そんな時に意識するといい思うことが『再開力』です。

できていたことができなくなる。そのストレスで身動きが取れなくなることもあると思いますが、「また落ち着いたら再開しよう」とあえてやめる・途切れさせるというのも1つの手ではないかと思うんです。

一旦途切れさせる時に行うのが『おうち入院』など回復を促す行動です。

こうした行動は別の言い方で『レジリエンス(回復力・復元力)』とも言います。心が折れそうになったり、落ち込んでしまったりしたところから『立ち直る力』のことです。

レジリエンスとは、ネガティブ感情を受け入れ、思考と感情に対処する力です。これは特別な才能などはなく、誰でも持っているものですが、睡眠不足や疲労の蓄積で弱まってしまいます。

そこでレジリエンスを鍛える3ステップとして

① 早い段階で落ち込みを【 底打ち 】する
② スムーズな【 立ち直り 】を図る
③ 過去の逆境体験を【 教訓化 】する

ことが挙げられています。
①の底打ちは、ズルズルと沼にハマっていかないように自分で意図的に『落ち込みの底を決める』ことです。そうすることで過剰な不調に陥ることを防げます。

②の立ち直りは、『底が決まったらあとは上がるだけ』と思考を上向きに考えること。

③の教訓化は、過去に逆境に打ち勝ったプロセスをふり返り、そこからヒントを得ること。

これらを繰り返すことで徐々にレジリエンスを鍛えることができ、少しずつ精神的な疲労への耐性をつけていくことができるようになります。

私も今回のコロナショックでは自分でできることとできそうにないことを切り分け、すべきことに注力した結果、思っても見ない方向に事態は好転しました。

皆さんも『最近ちょっと疲れたな……』と感じたらおうち入院やレジリエンス強化、チャレンジしてみてくださいね。




最後までお読みくださりありがとうございました!
今週のコラムが少しでも皆さんの健康力向上にお役に立てできましたら幸いです。

それでは今週も体調管理に気をつけて良い1週間をお過ごしください!


【 今週のコラム参考記事はこちら 】


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