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【LINEコラム】目に優しいのはどっち?実は医学的に読みやすい『横書き』の秘密(2022.12.5配信)

こんにちは。
個別×本質的な健康づくりで働く人のQOL向上をサポートするライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。

すっかり秋も過ぎ去って、いよいよ年の瀬らしく寒さが深まっていますね。今冬はインフルエンザとコロナが同時流行するとのこと。皆さん、ご体調はいかがでしょうか。

寒さが本格的に増すと、人によっては外出を控えることが増えて、家の中で過ごしがちになると思います。そんな時、皆さんは何をして過ごしますか?

私は最近、TikTokで勉強と読書のVlogを撮るのにハマっているのですが、おかげで読書の量とスピードが増えた気がします(割と遅読な方ですがそれでも先月は4冊読みました)。

本を読むのも、電子書籍の普及に伴ってかなり読みやすい環境が増えましたが、読書も踏まえて『目の使い方』って意識していますか?

今回のコラムでは

【 実は『横書き』の方が読みやすい!医学的な文章の読み方

について紹介していきます。



皆さんは普段の生活の中でどれだけ『文章を読む』機会がありますか?

実は最近の研究で、

人間の目は縦書きよりも『横書き』の方が
読みやすい・早く読める

ということがわかっているそうです。

新聞や本よりも、ちょっとした資料(あるいはSNS)の方が読みやすい

皆さんはどうでしょうか?そう思うことはありますか?

実は、これには理由があって、

目を覆う皮膚が横方向についている
 ⇒ 眼球運動は『左右に動かす方が得意
 ⇒ 上下は動かしにくい
   = 縦書きは読みにくい(疲れやすい)

のだとか。
しかし、日本語で書かれている新聞や本は縦書きが主流ですよね(本については最近横書きで書かれている本も増えてきていますが、大多数は縦書きです)。これはなぜかというと

・日本語は歴史的に縦書き
・縦書きは時間をかけて内容を理解することに向いている

のだとか。
手紙は全世界共通のツールですが、短歌や俳句など手紙とは違う形式で『文字を使って交流を深める』文化がある日本だからこそ、長いこと縦書き文化は根付いていたのかもしれません。


人体の構造的な問題と歴史文化的な背景。いろんな要素が混ざって今の環境がつくられているのはとても面白いですね。

ただ、現代は『人生100年時代』。

社会に出て働く・社会活動を生涯にわたって長く続けていくことになる現代においては、こうした『身体の使い方』というものには意識していきたいこと。

今の医療分野で『替えが効く』のはせいぜい『四肢』と『一部の臓器』だけです。残念ながら、そこに『目(眼球)』は含まれていません

高度な文明が発達してあらゆる場面やツールで文章を読むことが増えた私たちですが、『目に優しい文章の読み方』を心掛けているでしょうか?

視力自体は健康診断等で測っていると思いますし、コンタクトを買う際には医師の診察が必須になっています(一部処方箋の期限内なら不要になっています)。ただ、それ以上に

目の症状についてどれだけ自覚しているか

ということも考えられます。
皆さんは目の使い方にどんな配慮をしていますか?

例えば、私の場合だと、

◎基本は眼鏡
◎運動の時だけコンタクト(乱視用を使用)
◎本は(漫画含め)基本的に紙派
◎デジタルで記事を読む時は基本的に
 PCかiPad mini(スマホは使わない)

という感じですかね。

私は両方とも乱視(特に左が強め)なので、まず平時でもコンタクトは使用しません。特にデスクワークが多くなってきてからはより意識して眼鏡を使っています。

それはなぜか?乱視があるからです。

乱視が起きる理由をザックリと話すと、『目のピントを調節する筋肉が働いていない』から起きます。

以前目の不調と頭痛などで悩み、コンタクトの買い直しも含めて眼科に受診した際、医師から

「ピントを調節する筋肉がもう弱りきっていて
 自分で調整するのが難しくなっている」

と言われたことがあり、推奨されたのが『乱視を矯正するレンズの眼鏡』の着用でした。ピントを調節する筋肉の摩耗を防ぎ視力を確保するには『分厚いレンズ』の方が安定して疲労感もなく体調も安定すると言われたからです。

その当時はまだ身体を動かす方が割合的に多かったこともあり、眼鏡は仕事の前後や休日にすることにして、仕事中は『乱視用』のコンタクトに変えました(変えた後は驚くほど体調が回復しました)。

その件もあって、私は転職後にデスクワークになってからはずっと眼鏡にしています。


さて、少し話が逸れましたが、そういう背景もあって、文章を読むために使われる目はさまざまなストレスにさらされています。

横書きが多くなってきた昨今では比較的目に優しい文章スタイルとなっているはずですが、それでも『眼精疲労』がなくならないのはなぜでしょうか?

それは、『文章を読むのにつかっているツール』の問題もあるからだと考えられます。

コロナ禍もあって加速したオンライン化。
それは同時に『電子機器類に触れている時間』が増えていくということも意味します。

効率化・高速化は確かにオンラインツールの活用は必須ですし、確かに生産性も高まると思います。

しかし、それは『目が健康な状態である』という前提で成り立つ文化だと私は考えています。

「本は紙だと重たくなるから電子書籍にした!」

そう仰る方もだいぶ多いと思います。
確かにかさばらないし、いつでもどこにでも持ち運べて読みたい本がさっと手に入るのはとても良いですよね。

しかし、電子書籍なら読書量は増えるか、と聞かれるとそうでもないようです。

長い文章を読むならタブレットと紙の比較ではどうでしょうか? 
なんとなく「紙のほうが良い」という印象があると思いますが、本当でしょうか。

実際にタブレットと紙を比較して読書スピード、目の疲れを測定した研究があります。

その研究では、タブレットと比較して紙のほうが読書スピードも速く、疲労も少ないということが分かっています

【出典】本を読むなら縦書き、資料を読むなら横書きがいい医学的理由

と、紙の本に軍配が上がっています。

これには『タブレットは「光が点滅しているもの」だから』という理由があります。目は点滅しているものを一生懸命見ようとするので目と脳はその点滅に自動的に反応する
その反応により集中が高まり、まばたきの回数は4分の1に減りますが、結果的に紙に比べて目に負担がかかるので、『読書量(スピード)』という点には遅くなるという結果になるんです。

さて、何をもってして『電子書籍』の良さを考えるのか。

もちろん『電子書籍をどう使うか』は個人の意志になりますので否定するわけではありません。あくまでも『こういう見方もあるんだよ』と参考程度に留めておいてもらえるとありがたいと思います。

ちなみに、目が疲れると物事を考える力も落ちてくるそうです。

私たちはものを見るとき、光が水晶体というレンズを通って網膜に集まり、その電気信号を脳に送ってものを見ています。

ここで出てくる、水晶体・網膜という組織には疲労感を感じるということはなく、ピントを合わせる毛様体筋だけは疲労します(が本当に一部です)。

しかし、一方で情報を処理しなければいけない脳には大きな負担がかかります

だからこそ、目が疲れると思考力が落ちてしまうのです。

ですので、プレゼンの資料をチェックする、考えごとは手書きで書く方がミスを見つけやすく思考の整理がしやすいというのはここからくるのかもしれませんね。

先日まで読んでいた本で『三行で撃つ』という本にも書いてありましたが、執筆を終えた後の校正は紙に印刷して行う、と書いてありました。

横書きと縦書き、紙媒体と電子機器類。どちらがどうではありませんが、ご自身の生活水準と健康状態においてどちらも楽しく扱ってもらえたらいいなと考えています。




今週も最後までお読みくださりありがとうございました!
今週のコラム、いかがでしたでしょうか?

私は専ら読書は紙派でしたが、ついにその鉄壁の意志を崩したのは『マガポケ』でした。

毎週水曜日に週刊少年マガジンにて連載されていた『東京リベンジャーズ』の本誌と、番外編の『場地圭介からの手紙』を追うのに、いつもはコンビニで立ち読みしていたのですが、どうしてもマガジンを読む習慣がなくてつい忘れがちになっていたんですね。

そこで友人からマガポケの存在を知り、それ以降は愛読していたんです。持っているiPad miniがまた手軽なサイズ感でしてね……。電子決済で手軽に即座に読める。推しに会える。最高です(今は本誌の連載が終わってしまったので番外編だけを追っています)。

何にしても、健康的に楽しい読書ライフを送るためにも、今日のコラムが少しでもお役に立てできましたら幸いです。

今週も体調管理に気をつけて良い1週間をお過ごしください!



【 参考記事はこちら 】



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