第14章 気づきと集中力(4)
こちらのnoteでは、17時30分から15分間、ClubhouseでMBSRトレイニーが読書会を行っている内容の予習として、この場をお借りしております。
気になる方は、「人生が変わる読書会」をご視聴ください♡
心を育てるとき、その初期段階では、集中力がなかなか育っていないため、心がとてつもなくあちこちに飛び回ります。テーラワーダ仏教では、このことを「モンキー・マインド」。チベット仏教では「妄想の滝」と譬えます。
気づく対象が多すぎて集中できない状況のとき、努力して一つのことに集中してみます。そして気づきが育ってきたら、エネルギーを気づきの方へ注ぐのです。(居眠りには気をつけます。)
瞑想の初期の段階では、集中力が必要ですが、気づきと集中力では、やはり気づきのほうが重要です。心が落ち着いてきたら気づきに重点を置くようにします。
気づきにはそれ自体に気づくという機能があり、心が成長していきます。ヴィパッサナー瞑想において最も難しいことの一つは、気づきというものは感情や心の状態に左右されないということ。モンキー・マインドのとき、その心の性質と飛び回っている度合いを、ただ観察します。それはすぐに過ぎ去っていく心の現象にすぎないのです。