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【お茶】子育てにまつわる茶飲み話

「カフェインで子供が眠れなくなるかも…」
「ゆっくりお茶を飲む時間がない…」

こんな理由で、子育て世帯の方々が茶葉のお茶を飲む機会は限られています。

ただ、子育て中のお茶屋として、私は子育て世帯の方々に茶葉のお茶を飲んでもらいたいのです。

カフェインの性質がわかれば安心して飲めますし、手間をかけずに飲める美味しいお茶もたくさんあります。

今回、田中家の例を紹介しつつ、①カフェイン、②手間の問題を掘り下げていきます。

1.カフェインのメリット、デメリット

一つ目の問題はカフェインです。

われわれ大人や学生はコーヒーを飲んで仕事や勉強の集中力を高めます。

ご承知の通り、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用が働くからです。

眠気防止や疲労回復などプラスな一面がある一方、不眠や利尿作用、中毒作用などマイナスな一面もあります。

特に妊娠や授乳中の女性は、胎盤や母乳を通して子供にカフェインを摂取させる可能性があります。

「乳児や胎児はカフェインが体内に留まりやすく、過度な摂取に注意が必要です」

そんな話をお医者さんから聞いて、妊娠を機にカフェインから遠ざかる方も多いのではないでしょうか。

【カフェイン摂取のタイミング】

カフェインは飲んでから30分後ぐらいで効果が出始めます。

昼寝前にコーヒーを飲むと起きてから集中力が高まり効果的です。

一方、効果の継続時間の目安は飲んでから約8時間です(個人差あり)。

眠れなくなるのが気になる方は夕方前の摂取をお勧めします。

私はカフェインに敏感なので夕食以降の摂取は控えています。

更にカフェインは胃腸にとって刺激物です。
粘膜を荒れさせたり胃酸過多の原因になるのです。

カフェインに敏感な方は空腹時や不調時に摂取しないことが賢明です。

これらを踏まえると、朝昼食後や午後3時の休憩時間がお勧めかと。

【カフェイン含有量と許容量】

厚生労働省のサイトにカフェイン含有量と許容量について記載されています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html

まずドリンク別の100cc当たりカフェイン含有量。

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緑茶はコーヒーや紅茶に比べて少ないです。また、栄養ドリンクは種類によって含有量が何倍にもなるので注意が必要です。有量が何倍にもなるので注意が必要です。

次にカフェインの1日許容量。

日本は明確な基準を出していないため、カナダ保健省の基準を参考にします。

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健康な大人は1日許容量400mgであり、約20杯の煎茶を飲める計算です。

1日緑茶20杯はよほどのことがない限り超えることはないです。

授乳中の女性はその半分の200㎎が目安ですし、子供だともっと少なくなります。

ちなみに次女は2歳ですが、感覚的に煎茶1杯は飲めると思います。

許容量を超えるとめまいや吐き気などの中毒作用が起きる危険があるので注意ください。

以前静岡にお茶の仕入れにいった際に、短時間に緑茶を飲みすぎて頭が痛くなった苦い記憶があります(;^_^A

尚、この20mgに含まれる煎茶は熱湯で出した時のカフェイン量であり、
水出しにすると抽出されるカフェインが少なくなります。

また、ほうじ茶は、煎茶よりカフェイン含有量が少ないです。

子供は苦味に敏感なので苦味が少ない水出しの煎茶やほうじ茶はすごくオススメです。

2.お茶屋ですら急須を使わない事実

二つ目は手間がかかる問題です

円グラフは子育てウエブさんのサイトに書かれているフルタイムで働くママの一日のスケジュールです。

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これを見て分かる通りフルタイムで働くママは仕事や子供のことでいっぱいいっぱいです。

田中家も子供が3人いますが、毎日わちゃわちゃしてカオスな状態もしょっちゅうです。

そんなカオス状態だと、お茶を急須で淹れるのも億劫だし、飲んだ後に茶器を洗うことすら面倒です。

そんな忙しい時に飲むお茶。

自分はティーバッグのお茶、妻や子供は長岡産野菜茶を飲んでいます。

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お茶屋だからと言って必ずしも急須を使っているわけではないのです(^_^;)

どちらもお茶とお湯or水を入れるだけ。
入れっぱなしのまま飲め、飲み終わったらそのまま捨てれば良いので手軽です。

圧倒的にオススメなのが、ほうじ茶のティーバッグ。

入れっぱなしでも渋くならないですし、1つ50円前後のコスパ。

ペットボトルに匹敵する手軽さでより美味しいお茶を楽しめます。

ちなみに私は研究のため、様々なお茶屋さんのほうじ茶ティーバッグを飲んでいますが、大手メーカーのティーバッグと比較して美味しいものばかりです。(もちろん当店の金ほうじ茶ティーバッグも^_^)

3.一家団欒の象徴「お茶」

最後に茶葉のお茶にどういうイメージがありますでしょうか?

美味しい癒されるなどプラスイメージがある一方、手間がかかるなどマイナスイメージもあると思います。

このご時世、時間軸の早い日常生活の中で、手間がかかるお茶は敬遠されつつあります。

実際、手間を取り除いたペットボトルのお茶が台頭してるのも事実です。

ただ、蓋を開けて一人で飲むペットボトルのお茶と急須で淹れて家族で飲むお茶、どちらが美味しくて楽しいものでしょうか。

断然後者ですよね。
私は家族で世間話をしながら飲むお茶に幸せがあると思います。

さらに、急須で淹れるというひと手間をかけることによって、そのお茶にはおもてなしの気持ちが込められます。

多忙な子育て世帯。

普段は手軽に飲めるティーバッグのお茶でいいですが、時間ある時は急須で淹れたお茶を家族で飲む時間を作って頂ければ嬉しいです。

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