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【お茶屋】ここが大変だよ事業承継~6.事業承継前後におこなったこと~

事業承継(代表就任)してから4か月が経ちました。

イベント出店や社長業、蔵カフェ準備など、おかげさまであっという間の4か月でした。

4か月経って落ち着いたので、事業承継前後におこなったことを話していきます。

9月。金融機関との交渉で経営者保証解除の目標が叶わなかった私は、気持ちを切り替え、10月1日に迎える事業承継(代表就任)の準備を進めました。

1.事業承継前(~9/30)

1-1.事業承継を機におこなった定款変更

定款上、「代表取締役の選任は取締役の互選によると記載されているため、代表就任による定款変更は不要でした。
ただ、この機会に①事業目的の追加、②増資をやりたかったため、定款変更する運びとなりました。


1-2.スムーズに進んだ臨時株主総会

1-1の定款変更は株主に承認してもらう必要があるため、臨時株主総会を開催しました。うちの株主は親族のみのため、事前に一人一人に内容を伝えて決議事項に対する同意をもらいました。

ちなみに親族の方々とは借金返済時に相談&支援して頂いた経緯があります。代表交代についても事前に相談しており、快く支持を頂きましたm(_ _)m


1-3.その他手続きとスケジュールの大切さ

増資をするため募集株式申込証を作成しましたし、父が取締役を退任するための辞任届も作成しました。

それぞれのスケジュールも大事で、
 9/21臨時株主総会開催
 9/22募集株式申込
 9/24増資額入金
 9/30辞任届
という流れで進めないとでした。

この辺の手続きに関して、私の興味本位や中小企業診断士としてのノウハウ獲得のため、司法書士の方にアドバイスを頂きながら、極力自分で作成しました。

一方、法務局への登記申請など専門性の高い手続き関連は、司法書士の方にお願いしました。

2.事業承継後(10/1~)

2-1.まだ漏れてそう。。各所での名義変更

9月末に司法書士さんに必要書類を渡し、代表就任日である10月1日に法務局へ登記申請して頂きました。

そして、10月7日に登記完了。法務局で新代表での履歴事項証明書や印鑑証明書を発行してもらい、各所で名義変更を行いました。特に金融機関は履歴事項証明書と印鑑証明書の原本が必要であり、金融機関の数だけ発行してもらわなければなりません。

金融機関以外の名義変更は、税務署や社会保険事務所、クレジットカード、保険など多岐にわたりました。実は、税務署や社会保険事務所は、この記事を書いている時に名義変更していないことに気づき、早急に対応しました(;^_^A

他に漏れがないことを祈りますm(_ _)m

2-2.かなり悩んだ代表交代の挨拶

誰にいつどのようにお伝えするかは、かなり悩みました。
参考にしたのは以下のサイトです。

父の代からお世話になっているスーパーの社長には、代表交代した1週間後に父と妻と共に挨拶に伺いました。

お世話になっているお客様企業や仕入先企業の方々には、代表交代した2日後に郵送で挨拶状を送りました。

挨拶状印刷用のサイトなどもありましたが、基本は内製で。以下の挨拶状セットを購入して自分で(正確には妻が)印刷しました。

うちのような零細企業がどこまで挨拶をするべきか、当時かなり悩みました。でも、やるやらないで悩むのであれば、挨拶することによるデメリットはないので、やった方が良いと思います。

2-3.なかなか実感のわかない社長業

事業承継してからは基本的にお店にいます。地に足のついた商売をしなければなので。

お店にいる時間が増えましたが、社長になったからといって、周りの対応は変わらないですし、自分もこれまで通り、主体的にやっていくつもりです。「しゃちょー、~してください」と妻にイジられるのは腹立ちますが(笑)

2-4.実は一番心配だった会計回り

実は一番心配だったのが会計回り。

事業承継前、会計は父が対応しており、伝票は紙ベース、資金繰りは手書き、試算表ができるのは月締めの1~2か月後と、数値を追えていませんでした。

これを打破するべく、会計ソフトfreeeを導入し私が引き継ぎましたが、自営業の会計。色んなことがあります。詳細については次回お話しします!

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