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【精神科】初入院① 統合失調症の方と出会う

こんにちは、たななこんぶです。

今回は、初めて精神科病院に入院した時のエピソードを書きたいと思います。

1. 謎のひとりごとと遭遇する

約2年前の冬、私は初めて精神科病院に入院しました。

初入院の経緯についてはこちらをご覧ください↓↓

不調なりに緊張していたら、案内されたのは4人部屋の1ベッドでした。

数日後、同じ部屋に新しい患者さんが入院してきました。
白髪交じりの女性の方です。Nさんとしましょう。

挨拶できるかな? うまくやっていけるかな? 私は不安になっていました。

看護師さんの入院説明をきちんと聞いているし、Nさんはきっと良い方だ!と想像しました。

私はベッドで様子を窺っていました。

看護師さんによる説明が終わり、静寂が流れているところ、
私はトイレに行くふりをして、Nさんの名前が何なのか、表札を見に行こうと決めました。

その時です。

▪️○△※!〜 ▲⭐︎▪️○*?ー

Nさんのベッドから、低音の、何を言っているのかわからない、ぶつぶつと言っている声が聞こえました。

それは1回だけでなく、何回も、何日経っても聞こえてきました。

わかってきたのは、
・間違いなくNさんがぶつぶつ言っている
・ほぼエンドレスで続く時もある
            ということでした。

後に知ったことですが、このようなことは病気の症状のひとつということです。

もっと具体的に書くと、統合失調症の患者さんの症状で、独語(どくご)と言うそうです。

2. 独語って騒音?

私は初めはびっくりしていただけでしたが、毎日続くのでうるさく感じるようになりました。

なので、初めての入院で私が過ごす場所は、自分のベッドではなく、
共有スペースの畳コーナーというところでボーっとするしかありませんでした。

私はASD(広汎性発達障害)で、その特性上、聴覚過敏(※)が不調時ほど出ます。

※聴覚過敏・・・人並みより音や声が大きく聞こえること。

だから、Nさんの独語は小さい声だったかもしれないけど、
私にはうるさくて、うっとうしくて仕方ありませんでした。

3. 入院生活は共同生活の場

とはいえ、Nさんは、看護師さんがやってきた時は打って変わって会話を普通にしているし、

独語も、他の患者さんに迷惑にならないように、できるだけ小声でしているということが、

日が経つにつれて、わかってきました。

だから、私にとって騒音なのは間違いないけれど、一概に責めることはできないと理解しました。

私は独語をしたことがないけれど、時にはNさんが、独語自体が本当はつらいと思っていることを、
Nさんと看護師さんの会話から知りました。

4. 出会いから学んだこと

みんなそれぞれ病気・悩みがあって入院しています。

初めて入院するまで、私は統合失調症の方と出会ったことがありませんでした。

それぞれの病気の症状に苛立つこともあるけれど、それはお互いさまと思うことが大事だと学びました。

私だって、助けてほしいと言えずに力尽きて、床に倒れ込んで心配・迷惑をかけていましたから。

5. 今回のまとめ

・統合失調症の方と出会った時はびっくりした
・ASDの私には、独語は騒音に感じる
・しんどくて入院しているのだから、迷惑かけるのはお互いさまと思うようになった

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


たななこんぶ

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